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sisamと暮らす私たち

場所は京都の左京区。
大文字山に見守られた自然と文化が豊かな町に、私たちの会社「シサム工房」の事務所があります。

入社した昨年の夏まで「フェアトレード」というものをほとんどよく知らない私でしたが、
人の日々の営みのなかに息づいた手仕事の温かみや、それに関わる人たちに
何か強く惹きつけられるものを感じて、このシサム工房の扉をたたきました。

そこで出会ったのが、sisamとともに仕事をし、sisamの品とともに暮らしている個性あふれるスタッフたち。
それぞれが持つ世界観、趣味、暮らしの工夫、表現力・・
日々、わたしの世界を面白く、豊かに広げてくれる彼らに興味が尽きません。

sisamとは、アイヌ語で「良き隣人」。

フェアトレードと関わりながら、だれかの良き隣人として生きる日々。
今回は、そんな彼らの暮らし方を少しのぞいてみようと思います。

ちゃんと作って、美味しくたべる

sisam歴10年のカタオカは、ゴリラが大好きなチャーミングママ。

実店舗での店長経験を経て、いまは2人の男の子を育てながら、事務所で卸事業を担当しています。

——今の暮らしで大切にしていることはなんですか——

いまは「食べること」を暮らしで一番大切にしています。なるべくちゃんと作って、美味しくたべる。

家族での時間はもちろん、会社でもみんなでお弁当を囲んでワイワイたべて元気をもらっています。
sisamは食への意識が高い人や、手作りを楽しむ人が多く、気づけば大きな影響を受けてきました。

季節ごとに保存食を作ったり、食べることに貪欲に日々いろいろとチャレンジしています。

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その言葉のとおり、いつも目の前でお弁当をとっても幸せそうに食べるカタオカを見ていると、
私までお弁当の美味しさが倍増したような気持ちになります。

「誰かの美味しい笑顔も、大切な調味料のひとつ」ということを教えてもらいました。

さて、sisamではファンの多いカシュクールのワンピースは、昔からカタオカが大好きなアイテム。
「おっ今日も素敵に着こなしているなぁ」と私も密かにキュンキュンしている毎日です。

そのなかでも、カタオカにとって特に思い入れが強いのが、約10年前の、紫色のブロックプリントのワンピース。

インドの生産者が、一つ一つ丁寧に木版でプリントを押していて、
滲みやズレがあっても、それがかえって人の体温を感じられて愛おしい。

カタオカの思い出とともに、今も味わいを増し続けています。

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MB ビーズNCスナハマ

SN ストライプリボンHat

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今年のオススメも、もちろんカシュクール!

新作のカシュクールワンピースは、
とってもシンプルですっぽりかぶるタイプで登場。
小物にポイントをもってきやすい黒は、シーンを選ばずに大活躍してくれます。

肩にほどこされた植物の手刺繍が、カタオカの心をぐっとつかんだそう。

日々の装いを少し特別に仕上げてくれる、春夏のパートナーです。

「楽しいこと」へのアンテナを

頼れる梱包チームの、オハラとハマグチは、まさに縁の下の力もち!

商品を各店舗に運搬したり、オンラインストアでお客様にお届けするための梱包をおこなっているのも彼らの仕事。
さらには修理や店舗の内装まで手伝ったりと、自称「なんでも屋」な包容力バツグンのお二人です。

お二人とも、sisam歴はなんと17年。

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SISAM COFFEE 業務用パック 1kg

SW MUG I

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SISAM COFFEE愛飲歴も長いハマグチ(右)は、
奥さん特製の手作りパンとともに、毎朝家族でほっこりコーヒータイムを。

業務用パックだと、京都の焙煎所『中山珈琲焙煎所』より
挽き立てのSISAM COFFEEが届くんです。

深煎りの濃ゆ~い味わいは、他にはない美味しさだそう。
息子さんは、豆乳とてんさいシロップにちょっぴりSISAM COFFEEを混ぜて
自家製のミルクコーヒーを楽しんでいるようです。

——sisamの仕事で大切にしていることはなんですか——

「思いやり」をもつこと。
sisamの人たちと共に働くなかで、自然と学んできたことです。

聞きなれた言葉ですが、やっぱり本当に大切なこと。

思いやりは自分に返ってくるものだと思う。
誰かがやる仕事を、「じゃぁ自分がやる仕事」として自然と動いていきたい。

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そしてハマグチが日々の暮らしでも大切にしていることがあります。
それは、常に「楽しいこと」を想像・妄想しながら生きていくということ。

楽しいことへのアンテナがたつと、日々の目線も変わってくると言います。

「楽しい」に何か引力のようなものがあるとすれば、その引力に気付けるひとになりたい。
彼の話を聞きながら、そう感じるようになりました。

「自分で作ってみる」という選択

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OCK オーガニックコットン ユニセックスTシャツ

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オーガニックコットンのTシャツを爽やかに着こなすのは、梱包チームリーダのオハラ(左)。
穏やかな笑顔と青いキャップがトレードマークです。

sisamのアイテムと長年関わってきたオハラは、
手仕事ならではのデコボコ感に惚れ込んで、気づけば17年。
均一ではなく、ちょっとずつ違う個性のようなものに、人の体温や面白みを感じているのかもしれません。

sisamに入社してから、普段食べるもの、使うもの、そんなあらゆるモノの背景を気にするようになりました。

“背景を含めてモノと関わることで、自然とそれらを大切にできるようになる。” オハラはそう話します。

さらにオハラがすごいのは、自分でも作っちゃうんです。どんどん作っちゃうんです。

何か気になる「モノ」を見つけると、それがどうやって作られているのか、どんな素材や道具を使っているのか。
自分でやってみて、初めてそれが見えてくるそう。

これは最近作った、竹でできたスマホスピーカー。
海外のフェアトレードでこのようなアイテムを作っていることを知り、自分でもやってみたそう。
すごいです…。

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SANA アロー糸玉

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アロー糸玉は、そんな工作タイムの良き相棒。

先日はこの糸玉を使ってドリームキャッチャーを作りました。
なにか良いなと思うモノを見つけても、すぐに買うのではなく、
「自分で一回作ってみたろかな」と、工作意欲がめらめらと湧き上がってくるそうです。

お金を出してモノを手に入れることは簡単かもしれないけれど、
sisamでは、オハラのような「暮らしの工夫」のプロがたくさんいます。

工夫や手間から生まれる、人生の面白さや遊び心のようなものを、私も大切にしていきたいです。

最小単位の「良き隣人」からはじまる

ナベワリは、産休を経てこの春に帰ってきたsisam歴2年の、パワフルお母ちゃん。
4人の子どもたちを乗せて、オートバイサイズの自転車をこぎながら毎日通勤しています。

sisamの服の天然素材ならではの肌触りや、冷え取りのための重ね着もしやすいゆったりとしたシルエットに魅力を感じて、
お客様としてお店に通っていたのが、入社のきっかけ。

2年前に出会ったゴムフィッシャーパンツが大のお気に入り。

使い込むほどに味わいが出る生デニムは、「自分の生活に密着した模様」に育っていくのが、なんとも楽しい。

子どもたちの目線に合わせて膝をつくことが多いナベワリだからこその、膝まわりの風合いがそれを物語っています。

ウエストがゴムなので、妊娠中も履くことができたそう。
体型の変化も受け止めてくれ、どんなトップスにも合わせられる、まさに魔法のデニム!!なんです。

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OCK オーガニックコットン ボートネックTOP

SN サナBeret

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今年のイチオシは、手すりプリントのスルワールパンツ。
とにかく柄が可愛い!形が可愛い!

ぱっと見るとスカートのような軽やかさですが、動きやすく自転車も乗れるのが嬉しい。

柄物だけど、意外とトップスはなんでも合わせやすいという優れものです。

そしてオーガニックコットンのカーディガンは、きれいなグリーンの色味に一目惚れ。
オーガニックコットンは肌に優しいので、子どもたちが頬ずりしても安心。
家族みんなが心地よくなれる一枚です。

——今の暮らしで大切にしていることはなんですか——

sisamで仕事をするなかで、”自分が、大きい世界のなかの一つ”という実感をもつようになりました。

自分だけが大きい存在ではなくて、輪のなかの一人だということ。
それをわかったうえで、自分自身のことも大切にしていきたい。

そして、sisamはアイヌ語で「良き隣人」という意味。
世界中にいる生産者の人たちだけでなく、自分の生活圏内の隣人たちとの関係性も大切にしています。

近所で困ったことがあったら、お互い助け合う。

最小単位で人と人がしっかりつながることができれば、それが次第に広がっていくんじゃないかと思います。

良い意味で、迷惑を掛け合える関係性を目指したい。

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「お醤油貸してくださいな」の時代ではなくなった今だからこそ、
ナベワリの暮らし方は、これからの社会をつくるうえで何か一つのヒントになるような気がします。

いびつな美しさを知って

sisam歴9年のワタナベは、店舗スタッフの経験を経て、いまは商品開発に携わる一人。

手編みニットやフェルト小物など、ネパールの生産者と共に多くのアイテムを生み出してくれています。

昔はグラフィックデザインの仕事をしていたワタナベ。
均一さを重視した「No!ゆがみ」の世界から、気づけばその対極にある「手仕事」に惹かれるようになりました。

大きいサイズのマグカップが、ワタナベが長年愛用するものの一つ。

ネパールの職人の手により作られたせっ器のマグカップは、
コーヒーはもちろんのこと、実はビールを入れて飲んでもまろやかで美味しいそう!

現在も、手のひらサイズのSW MUG Iで販売をしているロングセラーな逸品です。

この絶妙なグリーンは、日本でいうところの「藍色」のような、ネパール独特の色だそう。

生産者からそんなストーリーを教えてもらったことで、
ワタナベの日々により特別なものとして輝きを放っているのかもしれません。

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SN ハンドニットスカシアミTop

MB シルバーウエーブイヤリングE3

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今年の春夏のイチオシは、爽やかな手編みのトップス。

ベテランの生産者でも、一着仕上げるのに3日間はかかる代物です。
シャリ感のある素材なので、夏でもタンクトップと合わせて楽しめるアイテム。

“手編みって、同じ人が同じ糸で編んでも、毎回少しずつ違うんです。編み手が変われば、それがさらに変わってくる。
出来上がりに「その人」が表れる。そんな人間の手ならではの「いびつさ」が、私は着ていてほっとするんです。”

クロスパンツは自分でねじって調整できるのが、とにかく履きやすい。
きれいなドレープも生まれるので、初めて履いたときは衝撃を受けたそう。

——sisamの仕事で大切にしていることはなんですか——

開発に関わるうえで、「お客様が欲しいもの」ということはもちろんですが、
色々な生産者がいるなかで、「生産者みんなが作ることができるもの」ということも必要なんです。

「お客様-私たちー生産者」の関係性を継続的なものとして築いていくために。

フェアトレードの仕事をするうえで、その二つのバランスを見極めることが
難しいことであり、とても大切なことだと感じています。

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自分自身でもモノづくりをするのが好きなワタナベは、社内で「手編み教室」をひらいてくれるほど。

昔はぽいっとすぐに捨てていたものでも、モノの背景を気にするようになってからは、
修繕をくりかえしながら、長く長く大切に使うようになったそうです。

そんなワタナベだからこそ、生産者とともに表現し、生み出せるものがあるのだと私は思います。

“私の言葉”で広げていくということ

sisam歴14年のタネは、卸事業や商品開発にも携わる大のベテランです。

数々のsisamのアイテムと関わってきたタネ。
生産者の顔を思い浮かべながらモノを使えることの豊かさを、身近に感じてきた一人です。

お気に入りは5年ほど愛用しているKURTAブラウス。これが2代目!!

昔、インドの生産者団体「カラティマク」代表のお母さんが来日した際に、一緒に電車に乗ったことがあるそう。
英語がわからないなりにも、身振り手振りで二人で笑顔でぽつぽつと話ができたことが忘れられない思い出。

いつかインドのラクノーを訪れて、お母さんたちに手刺繍を習いにいくことが、
タネがひそかに抱いている夢なんです。

発売以来大好きなアクセサリーは、タイで作られているtibitシリーズ。

キラキラではないシルバーの温かく味わいのある輝きが、毎日でも使いたくなる魅力だそう。
タイの職人さんの技術と、sisamならではの日本的なデザインを融合させた品々です。

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RH ゼイタクシシュウTunic

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今年は、名前のとおり贅沢なほどに施された手刺繍のチュニックがタネのオススメ。
「夏の黒」は、日々の装いのおしゃれ度をアップさせてくれます。

額に入れて飾りたくなるほど美しい手仕事で、一枚の「作品」を身にまとっている感覚に。

アツデニムのパンツも、誰が着てもおしゃれに仕上がり、夏でも軽やかに履けるのがオススメポイントです。

——sisamの仕事や日々の暮らしで大切にしていることはなんですか——

生産者の皆さんへの思いやりと敬意をもちながら、
“私の言葉”で、フェアトレードを広めていくということ。

まだまだ私生活で関わる人たちのほとんどは「フェアトレード」という言葉すら知りません。
難しい話ではなく、自分なりの言葉で、そして私の日常生活を通して、まずは身近な人たちに伝えていきたい。

今は何でもモノがある時代。 あるのが当たり前と思われてしまう社会。
そうではないんだということを、子どもたちが小さい頃から伝えてきたように思います。
それが人やモノに感謝することにつながっていくのかもしれません。

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タネの話を聞いて、仕事をしていくこと、そして暮らしを営むことは、
誰かに自分の大切にする何かを「表現していく」ことでもあるのだなと感じました。

それは「フェアトレード」に限ったことではなく、私たちそれぞれが日々感じ、出会っていくもののなかで、
少しずつ形になっていくのかもしれません。

sisamとともに暮らす私たち。

皆さんは何とともに日々を生きていますか。
私ではない誰かの暮らしを少しのぞくことで、自分の大切なものが改めて見えてくる。

今回のインタビューが、そんなきっかけの一助となりましたら幸いです。

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