
遊びのぶぶん

昨年、インドの生産者たちと
初めての生地を使った服づくりに挑戦しました。
それが、近年再注目を浴びているエコ素材「テンセル」。※
成長が早く、農薬を使わずにたくましく育つユーカリを原料に
人体に無害な溶剤を使って繊維化したものがテンセルです。
生地作りに使用される水量も、汚染も少ない、環境に優しい繊維とされています。

しかしながら、その生地のなめらかさゆえ、とにかく縫製が難しい!
テンセル生地を縫う練習を、こつこつと重ねてきた作り手たちの努力が実り
ようやく実現できたコレクションです。

てろっとした光の波と柔らかさは、テンセルならではの高級感。
ついつい、うっとりシンデレラ気分になってしまいます。

でもシンデレラだけでは終わらせないのが、デザイナーの腕の見せどころ。
“よそゆきな生地だからこそ、遊び心のあるパンツを作ってみてはどうだろうか。”
日々の出会いのなかで、きれいだなぁ。素敵だなぁ。と感じるのは、
肩ひじはらずに、自分を楽しんでいる人。
きちんとしたシーンにも、キメっキメにしたい一日にも
どこかに「遊びのぶぶん」を香らせている人。
そんな憧れから、あえて個性ラインのパンツを作りました。

ぬぬ!着こなしが難しいのでは!?と警戒していたわたしも、
いざ履いてみると、なんだかしっくりくるんです。
日常的に、テンセルをまとうウットリ感を楽しめるなんて。
テンセルパンツとともに、そろそろ春の装いを始めてみたいと思います。
リボンなお年頃

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大人になった今だからこそ、リボンへのときめきが特別なものになってきました。
何歳になっても、リボンの嗜み方があるのだと教えてくれたのが
インドから届いたガーゼ羽織。
ごく日常的に、シンプルに着こなせる一枚です。
パンツのゆったりラインが、むしろハンサムにも見せてくれます。
3月の朝、春の匂いを感じたら、
蝶々を2匹、きゅっと結んで。
とろりと脱力ライン

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オーガニックコットンのチュニックは、
良い感じに力が抜けたようなラインがきれい。
黒のテンセルパンツと合わせて、とことんシルエットで魅せるコーデに。

コットンにテンセル。
どちらも、とろりと気持ちの良い肌触りで、心まで柔らかくほぐされます。
春だもの

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ロングセラーなKURTAブラウスに、新たなグッドパートナーの誕生!
テンセルパンツがよく合うんです。

大きな花束を持つように、たっぷりの草花刺繍をまといたい。
だってもうすぐ春なんだもの。
今の季節は、シャツワンピースをコートがわりに軽く羽織って。
春風をきって、ルンルン気分で歩きたいコーディネートです。
どんな日にも

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空色の爽やかに合わせるのは、はっと目が覚めるような美しいブラック。
この色合わせが好きなんです。
ちょっとそこまで…な日にも気軽に着られるコーデなのに、
ヒールやアクセサリーと合わせると、特別なシーンにも着ていけちゃう。
それがテンセルコーデの七不思議。
どうやら優しい光沢を放つドレープが、ひと役買っているようです。

ほどよく力を抜いて、遊びのぶぶんをどこかにのぞかせて。
テンセルパンツのなかでゆらゆら波打つ光。
私には、春の太陽からの便りに見えました。
FAIR TRADE LIFE STORE by sisam FAIR TRADE
タニ
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※ テンセル®はLenzing AGの登録商標です。
撮影協力:フラワーショップ「platia」 京都市左京区北白川西瀬ノ内町1−1 ダイキ北白川ビル