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今月のSISAM COFFEEだより

一杯の美味しさの向こう側。

海を越えて、山を越えて、いざフィリピンの山岳地方へ。
現地の「今」と私たちの「今」をつなげる、SISAM COFFEEだよりです。

たくさんの作り手とともに美味しいコーヒー豆を届けてくれている
環境NGO「コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)」の反町さんより
今月のお便りが届きました。

9月 決死のコーヒー苗木配達隊、無事帰還!

コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)は、昨年から継続して2つのアグロフォレストリー(森林農法)プロジェクトを行っています。

COVID-19の移動規制で、隣の州で始めたプロジェクトは事業地に苗木を運ぶことができず、事業期間を延長しました。
植林は雨季にしないと根っこがつかず枯れてしまうことが多くあります。
植林は雨に打たれながらやるのが、基本なのです。

(苗木をトラックから降ろす作業)

さて、こちらフィリピンも雨季に突入です。

今年は例年より雨が少ないようですが、1年延長した植林をこの雨季中に終わらせなければなりません。
プロジェクト担当の森林官のマイラは、事業地のタジャン町の許可を得て、3000本の苗木とともに決死の苗木配達の旅に行ってきました。

なぜ決死かって?
バギオから事業地のタジャンまで片道5-6時間かかるわけですが、パンデミック規制で隣の州での宿泊は許されておらず、24時間以内に帰ってこなければならないのです。

つまり、3000本の苗木をトラックに積んで、いくつもチェックポイントを通りながら5時間くねくね山道を走り、3000本の苗木を積み下ろします。
それだけでなく、昨年届けた苗木がちゃんと植えているか、育っているかをチェックして、またまた5時間かけて帰ってくるというわけです。

(ちょっと意外な気がするかもしれませんが、バナナとコーヒーを一緒に植えています)
早朝4時に出て、夜11時半に無事帰ってきました。よかった。

写真で見ると、1年間苗場でスタンバイしていた苗木は少々育ちすぎちゃったみたい。
大丈夫かなあ。ちゃんと育ちますように。

8月 東ティモールの手作りパルパーに続け!

トゥバ郡というところに、コーヒーセミナーに行ってきました。

講師は、森林官(フォレスター)の国家資格をもち、コーヒーに関しては香味の評価に関する国際資格Qグレーダーをもつリリーさん。

リリーさんのプレゼンは、苗木づくりから、古木の剪定の仕方、収穫後の加工まで、農家のリクエストに答えてあらゆる分野に及びます。
そのプレゼンのなかで、参加者のかたが、「おおっ」とざわついたのが、収穫したコーヒーの果皮をむく東ティモールの木製のパルパー(皮むき器)が紹介された時です。

(講師のリリーさん)

「これは木製ではないか?」
「これなら作れそうじゃない?」
「設計図ないですか?」
パルパーがない中、フィリピンの多くの農家さんは臼と杵という、米作りに使っていた道具でコーヒーの皮むきと殻取りの作業を手作業で行っているのです。
大変な重労働です。

(東ティモール製のパルパー)

実はこの東ティモール製のパルパーの作り方を学びに、コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)は、3人の農家さんと一緒にはるばる東ティモールまで行ったことがあります。
2016年のことです。

東ティモールの高地にはポルトガルの植民地時代に植えられたコーヒーノキがたくさんあり、それらは外貨を稼ぐことのできる数少ない作物です。
加工後の機材が不足する中で試行錯誤を繰り返し、農家の人たちが編み出したのが、この木材と廃品で作ったパルパーというわけです。
3人の農家さんは2日間じっくりかけで、村の名人からパルパーづくりを学びました。

パルパー作りの要は皮をひっかけてはがす金属部分。
ドラム缶の廃品を材料として作っていました。

3人の農家さんはさっそくフィリピンに戻ってきて、習ったパルパーを手作りしました。
近隣の人に作り方を教えたり、注文を受けて作ってあげたりしています。
CGNでも3人の農家さんを講師に呼んで、パルパーづくりの講習会を実施してきました。

それでも、ぜんぜんパルパーは足りないのが現状です。

収穫量が増えてきて、臼と杵の手作業ですべての収穫したコーヒーを処理できなかったり、収穫自体をあきらめる農家も出てきたのです。

そこで、シサム工房とCGNで農家にコーヒー加工の機器を贈るプロジェクトが始まりました!

↑これが今度のプロジェクトで送る予定のパルパーです。
皆さんのご参加を、お待ちしております!

詳しくは > こちら <

クラウドファンディング特設サイトは > こちら <

 

7月 コンペ受賞豆のオンライン・オークション

フィリピンでは、コーヒー市場を盛り上げるために数年前からコーヒー品質コンペティション(PCQC)が開かれています。

農家にコーヒー豆のサンプルを提出してもらい、国際的なコーヒー組織CQIの協力を得て、審査員が国際基準に則ってコーヒー豆の品質順位をつけるというものです。

今年も受賞者がアラビカ種部門、ルブスタ種部門でそれぞれ5月に発表になりました。

アラビカ種部門は上位11人が発表になりましたが、優勝以下4位まではミンダナオ産のコーヒー。
5位から11位までのうち5つにコーディリエラ産のコーヒーが食い込みました。

↑コーディリエラ産では最高得点をとったコーヒー農家。

さて、今年のコンペでの新しい試みは、オンラインのオークションで受賞した豆を販売するというものでした。

6月26日に行われたオークションの結果は驚くべきものでした。
コンペティションで1位を取ったアラビカ種の1キロ当たりの落札額は52.20ドル。
日本円で5700円以上の値が付いたのです。

落札者はフィリピンの人でしたから、国内産のコーヒー豆へのエールという気持ちもあると思います。
https://auction.pcqc.coffee/en/

「すごい値段がついてよかった」と思う一方で、少し複雑な気持ちになったのも事実です。
優勝したコーヒー農家と同じくらいの努力をして、コーヒーを栽培し加工している農家もたくさんいます。

SISAM COFFEEを生産している農家の人たちもそうです。
でも、1キロ5700円でコーヒーを販売できるわけではありません。

オークションはある種のお祭りみたいなもので、勢いや場の雰囲気でどんどん入札が進んで値が上がります。

大事なことは、農家の人たちの暮らしを長期的に安定して支えることのできる、持続可能なコーヒーの取り引きです。

もし、SISAM COFFEEの生産農家の人が「来年このコンペに参加したい」と言ったら「ぜひ挑戦してみて」と応援します。
でも、同時に、地道に努力を続けているそのほか大勢の農家の人たちを忘れません。

私たちはそういうフェアトレード・コーヒーをSISAM COFFEEとしてお届けしています。

6月 産地ではコーヒー「新豆」集荷の真最中!

ルソン島北部山岳地方でのコーヒーの収穫は、2月までです。

コーヒーの実はさくらんぼのような赤い実なのですが、
それを日本に輸出するための「生豆」(「なままめ」と読みます)にするには、
選別から乾燥まで、大変な手間と時間がかかります。

ようやく乾燥ができてすぐに出荷できるかというとそうではなく、
倉庫でしばらくの間、殻(パーチメントと呼ばれています)のついたままの状態で
「寝かす」(英語でキュアリングCuring)必要があります。

そうすることで、一つの袋に入っているコーヒー豆の品質が安定し、品質が保たれたままで輸送や貯蔵が可能になるのです。

コーヒーの収穫は1年に1回ですから、少なくとも1年間は「美味しさ」をキープしなくてはなりません。
キュアリングを終えたコーヒー豆は、出荷前に殻を剥き、農家さんが欠点豆を一粒ずつ手で選別します。

こちらの写真はシサムコーヒーの産地の一つ、カパンガン郡サグボ村での私たちの集荷の様子です。

農家組合の代表のジャネットさん(写真中央女性)が立ち会い、
一袋ずつ乾燥や選別がきちんとされているかをチェックします。

収穫が始まってからすでに半年。
ようやく「新豆」が完成したというわけです。

農家の人たちもちょっと名残り惜しいような表情で、
ミニトラック(フィリピンではジプニーと呼ばれています)で運ばれていく
手塩にかけて生産した生豆たちを見送っていました。

 

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執筆:  反町眞理子
Mariko Sorimachi

1996年よりフィリピン在住。
2001年環境NGO「Cordillera Green Network(CGN)」をバギオ市にて設立。
コーディリエラ山岳地方の先住民族の暮らしを守り、山岳地方の自然資源を保全するために、
環境教育、植林、生計向上プログラムなど、数多くのプロジェクトを行っている。
2017年、CGNのスタッフたちとともに、社会的企業Kapi Tako Social Enterpriseを創立。

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