「わたしのsisamものがたり」始まります。
きっかけは、今年の春、あるお客様から届いた一通のメール。
そこには素敵な提案が綴られていました。
それは、「お客様が主人公のコーナー」を作ってみてはどうかというもの。
sisamのアイテムとともに、どんな風に日常を過ごしているのか。
どんな着こなしや工夫をして、「楽しさ」「快適さ」を作っているのか。
そんな誰かのストーリーを読んでみたいという声でした。
この2年で、家のなかで過ごす時間、一人で過ごす時間が
どうしようもなく増えました。
だからこそ、自分ではない誰かの「生活」の一端とつながることが出来れば、
日々のささやかな力になるかもしれません。
私たちは日々、オンラインストアという場所から、
その向こうにいる何百、何千人の「誰か」を想像して仕事をしています。
そのなかで、「誰かの日常と、アジア各国の作り手をつなぐ場所」として
たくさんのストーリーをお届けすることを、大切な軸としてきました。
ただ、私たちにできることは、それだけではないんじゃないか。
そんな気持ちがあったのも正直なところです。
この一通のメールを読んだとき、その答えの一つが見えたような気がします。
私たちが語れるストーリーは、この場所を訪れる方々の数だけあるのだということ。
フェアトレードや手仕事の世界を通じて、
「お客様とお客様がつながることのできるオンラインストア」も
作っていけるのではないかということ。
それはきっと誰かにとって日々のささやかな力になったり、
たくさんのものがたりが行き交う社会のなかで、
より良い明日を見つける道標になるかもしれません。
「わたしのsisamものがたり」は、お客様にオンライン上で
インタビューをさせていただくことからスタートしました。
お顔も知らない、声も聞いたことのない、言葉を交わしたこともない。
「お買い物」だけでつながっていた方々。
本当に大丈夫だろうか…という私の不安や緊張をよそに、
初めてのインタビューでは、5名のお客様が快く引き受けてくださいました。
sisamの新しいスタートに共感し、ものがたりの船出を共にしていただいた5名の方々に、
この場を借りて心より感謝をお伝えします。
そしてこのお話のバトンは、これからもまだまだ繋いでいきます。
このコラムを読んでいただいているあなたも、あなたも。
いつかこのものがたりの主人公になっていただけますように。
FAIR TRADE LIFE STORE by sisam FAIR TRADE
タニ
第1話「世界に好きを散りばめて」は こちらから