
「包む」で未来を拓く
大切な方へ贈るギフト。
sisamでは、そのラッピングにも様々なご提案をしています。
今回は、そのなかから2つのお話を。
コットンバッグでエールを

トートバッグ、巾着などエコバックの縫製は、インド・ムンバイの女性たちを支援している
フェアトレード団体「クリエイティブ・ハンディクラフト(Creative Handicrafts)」で
職業訓練を卒業したばかりの女性たちが主に行っています。

スラムに暮らしながら、NGOと出会い、縫製技術を身につけ自立しようとしている女性たちにとって、
エコバックは「まっすぐに縫う」というミシンの訓練にもなりつつ、収入源ともなり、非常に大きな意味を持つもの。
様々なバックグラウンドを抱えた女性たちが、厳しい状況を共に生きる仲間として、
時に家族以上の思いやりと結束力で支え合って仕事をしています。

「お金やものなどの援助はいらない。欲しいのは私たちが縫製をして自立するための注文です」
グループリーダーの一人、ガングゥさんのそんな一言が、私たちの心に強く残っています。

一枚のコットンバッグが、誰かが明日を切り拓いていくための力につながっているのです。
世界で一つの手づくり巾着

木版プリントの余り布と、かつで誰かが愛用していたリサイクルサリーの紐。
その組み合わせは、まさに世界に一つだけ。
このキンチャクを作ってくれているのは、インドで暮らすシャバナナシムさん。
今や35名のワーカーをまとめるリーダーです。

しかしここまでの道は楽ではありませんでした。
若くして女手一つで、赤ちゃんを育てなければいけない環境に。
高校、大学の勉強をしながら、母に縫製を習い、
家事と子育て、勉強の合間にはアルバイトをしていました。
そこからナプキンやエプロン、小さなバッグなど、少しずつ縫製の仕事を見つけたそうです。
また、コミュニティの女性が生活圏内を超えることを許されない社会の価値観に抗いながら、
自ら外へ飛び出し、仲間を集め、自分たちの工房を開くまでになりました。

彼女は、いつか自分の住んでいる周辺の女性たちも、
彼女たち自身の目で世界を見られることを、信じています。
私たち誰もが、求めれば道は開けるということ、
自分自身を輝かせることができるということ。
シャバナさんは、そんな希望を私たちに与えてくれる人だと思います。
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包むものにも、光を当てて、誰かへのエールとなるものを。
そんな素敵な選択肢をたくさんの人が持てる社会を
私たちはこれからもつくり続けていきます。
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