私たちの美味しい一杯 第1話 ~岡山県「grico apart」~
10月1日は、コーヒーの日。
世界の全生産量30%を占めるブラジルでは、9月にほぼ収穫を終え、
10月1日が「コーヒー年度の元旦」にあたる。
コーヒーづくりに携わる人々、そして日々美味しいと感じるものの「向こう側」について、
世界中の人々が立ち止まり考える日だ。
sisamでは、この夏、新しくブレンドコーヒーが誕生した。
SISAM COFFEEの生産国でおなじみフィリピンをはじめ、その隣国であるタイ、ミャンマー、東ティモールの豆をブレンドしたことで、
継続的なフェアトレードコーヒーの生産を叶えることができる。
たくさんの作り手が関わり、持続可能な農業と社会への想いを持った多くの人々とともに、
長い時間をかけて作り上げた一杯だ。
「美味しい」は人から人へ連鎖していくもの。
誰かの存在を、心と身体で受けとめることのできるもの。
それは社会を変えていく一つの力だと思う。
私たちが大切にする美味しさやその向こう側にあるストーリーに共感し、その輪を広げようと
日本全国でお店を運営されている人々がいる。
今回は、4つのお店の店主に、それぞれが大切にされている「美味しさ」について
尋ねてみることにした。
第1話は、岡山県の「grico apart」さんのお話。
共有すること ~岡山県「grico apart」~
岡山駅の西口、レトロな商店が並ぶ奉還町に、素敵な佇まいのお店がある。
古い民家をリノベーションし一階をカフェ、2階をセレクトショップとしてお店を営む「grico apart」さん。
カフェでは、スパイスやスープが美味しいシンガポールチキンライスやフォーから、
自家製ケーキ、季節ごとのフルーツをふんだんに使ったパフェまで、美味しい幸福が詰まった空間を提供。
また、sisamをはじめ、素材やパターンにこだわった国内ブランドの衣服をセレクトしている。
「食」と「衣」から感じる幸せや楽しさを、日々紡ぎだしている場所だ。
「店舗は総合病院や大学が近いエリアにあり、訪れる方にとってほっと一息つける場所や、
日々の楽しみの一つになれたら嬉しいです。(店主)」
カフェを始める際に、こだわったものの一つとしてコーヒーがあったそう。
「様々なコーヒーを試したなかで、SISAM COFFEEがダントツに美味しく好みだったので、取り扱いを決めました。
また、私たちがこのコーヒーを提供することで社会貢献につながるという点もとても魅力的だったので、
メニューで提供するほか、ご購入もいただけるよう販売もしています。」
お店で味わっていただくだけにとどまらず、訪れた人にその美味しさを持ち帰ってもらう。
たくさんの人の日常に「美味しい」が広がり、染み込んでいく。素敵な連鎖だなと思う。
今までは、SISAM COFFEEの中煎りをホットコーヒーに。深煎りをアイスコーヒーやカフェオレに。
味わいの特徴をみてメニューを作り分けていたgrico apartさん。
この夏からsisamでブレンドコーヒーの販売が新しく始まったことで、生産現場の課題にも想いを馳せ、
メニューに工夫を凝らしてくれている。
「規模の小さなフェアトレードの生産事業を継続する難しさからブレンドを開発されたと伺い、
中煎り豆を使っていたホットコーヒーをブレンド豆に変更して試してみています。
中煎り豆に比べると少し苦味が強いかなと思いますが、これはこれで深みがあって美味しいです。」
そんなgrico apartさんの考える「美味しさ」とは何か尋ねてみた。
それは「共有」することだという。
まさにgrico apartさんらしい言葉だなと思う。
「美味しいとは… 楽しみや前向きな力、幸せな気持ち、嬉しい気持ち、楽しい時間を共有すること。
美味しいものに出会えると多くの充実した気分や場面を味わえると思いました。
小さな店舗ですがこれからも体思いの素材本来の美味しさでお客様に提供して行けたらと思い、
日々営業しています。」
■grico apart
https://www.gricoapart.com/
〒700-0026
岡山県岡山市北区奉還町2-19-2
086-250-9338
他、2店舗運営されています。
全店舗にてSISAM COFFEEのお取り扱いあり。
■自家製生パスタ ペリカンパスタ
〒700-0027
岡山県岡山市北区清心町1-5
086-250-4066
■まぜるアイスとスコーン Hachiko Ice Bake
〒700-0026
岡山県岡山市北区奉還町1-5-5
086-250-4067
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