この服を着て、会いに行きたい人がいる ー前編ー
4月。はじまりの季節には、私たちのなかに「会いたい人」の存在が花ひらきます。
何を身に着けて、どんな自分でその人の前に立とうか。
今年の春夏コレクションのテーマは「stand by me」。
その言葉のとおり、在りたい自分に力を与えてくれる一着、寄り添ってくれる一着が私たちにはあります。
今回はsisamで働く6名のお話にお付き合いください。 まずは前編から。
わたしがネオンになる
(卸営業部 カタオカ)
大好きなアーティストの音楽を聴きに行く日のお守り服。
目の覚めるようなピンクのハミングワンピース。
肩や袖にたっぷりと入った手刺繍は、ギターやインドの楽器「サロール」を表現。
まさに音楽を聴きに行く私にぴったりの一枚です。
星屑が瞬くような舞台照明の中、力強く優しい歌声と奏でる楽器の音色。
思わず鳥肌が立って、終わる頃には新しい何かを生み出す力や、大きな癒しをもらっている事に気が付きます。
流行病が始まってすぐの頃、大きなコンサートホールで「ここから見ると、みんなマスク姿で何だか変だなあ」と呟いた憧れの人。
その時にハッとしたのが、ちゃんとステージからも私たちの姿が見えているという当たり前のような事。
そうであれば素晴らしい演奏をしてくれるこの人たちに、私からも何かしらの「力」を手渡しできるんじゃないか…。
そこで私は自分が「ネオン」になれるようなこの一枚を選びました。
地味な色を選びがちな自分でも、この日ばかりは勇気を出して。
お守りに背中を押してもらうような気持ちで。
それぞれの道に立つ5人へ
(オンラインストア タニ)
学生から社会人へ。
新卒時代、共に日々を戦った同期5人のことを、最近よく思い出す。
様々な挫折も喜びも味わい、日々が心忙しく、何かを削るように過ごしていた私たち。
30代半ばになり、それもまた青春だったんだとふと気づく。
私のように別の仕事に出会った人、母になった人。
今はそれぞれの道をひたむきに進む、大切な5人に会いに行こうと思う。
今ここに自分らしく居るということを一番表現できる服は何だろう。
迷わず、カディの服を手にとった。
なぜならカディは、いまの自分が美しいと思うものの根源にあるような気がするから。
手紡ぎ、手織りのスペシャルな白を凛とまとえば、背筋もしゃんと伸びる。
アクセサリーの代わりに、インドのミラーワーク刺繍がきらきらと光を放ってくれる。
パンツは、パッと花が咲いたような柔らかなパープルで足どり軽く。
新緑の日、あの頃の時間への感謝とともに、とびきりの笑顔で彼女たちに手を振ろう。
ヒンディー語の師に
(商品部 エンドウ)
今、会いたい人は、大学時代のヒンディー語の先生。
あれだけ授業があったのに、全く身に付かなかったヒンディー語。
最近、改めてヒンディー語を学ぼうと思って、過去にも何度か挑戦した本を開いています。
ちゃんと読めば読むほど、なぜこうなるのか?何の変化形なのか?わからないことを聞きたい。先生~!!
背が低くて、白髪交じりのおかっぱの可愛い先生。
いつもざっくりしたワンピースを着ていたように思います。
最後に私にヒンディー語⇔英語のぶ厚い辞書をくださいました。
今、そんな先生と並んで歩くなら…と、この一着が思い浮かびました。
昔からタイ、インド、日本で家族を守るお守りとして衣類などにほどこされたモチーフを模様にしたチュニック。
実は2way仕様なので、ボタンを後ろにしてシンプルな着方もできるんです。
合わせるのは、使い込むほどに生地の風合いが良くなる、ゆったりパンツ。
生地が薄いので夏場でもさらっと羽織れるチュニックとのバランスがとても気に入っています。
きっと先生もこの大胆な柄のチュニックが似合うだろうなぁ。
この服を着て、会いに行きたい人がいる。
スタッフ3名のお話は、後編に続きます。
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タニ
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