「会いたい」のその先に
会いたい人に、気軽に会いに行くことが
ごく当たり前のことだった数か月前。
私たちの日常が、実はたくさんの特別で溢れていたことに
今だれもが気付きつつあるように思います。
物理的に距離のある今だからこそ、
大切な人の存在を強く感じることができるのかもしれません。
私は、この不安で寂しい日々のなかで
「会いたい」という気持ちを手に入れることができたと思うようにしています。
明るい季節が戻ってきたときには、きっと以前の私たちよりも
そんな大切な感覚を手にしながら、生きていけるような気がします。
sisamでは、それぞれの今、心から会いたい人へ、エールの気持ちとともに
ギフトを贈ることにしました。
「どうか、どうか、元気でいてください」という祈りと、
いつかまた来たる穏やかな日常の予感を込めて。
母の春を
スタッフ、タニの場合。
離れて暮らす母が、今週誕生日を迎えました。
毎年、地元の兵庫県に帰って、二人でささやかなお祝いをするのが恒例でしたが
それが叶わなくなった今年の春。
誰とも言葉を交わさず、毎日を家の中で過ごしている母の姿。
それを思い浮かべると胸が痛みますが、
ちょくちょく届く、らくらくスマホからのメールには、
かろうじて使いこなせている笑顔とクローバーの絵文字が。
そこには、野花や桜の開花の便りや、
雨に包まれた家の中で過ごす小宇宙的な楽しさなどが綴られています。
実は私よりも、しっかりと前を向いて過ごしているんだなと感心しながら、
色んな苦労を乗り越えてきた人生の先輩として、心強くも感じています。
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KL ダブルガーゼ ソデシシュウワイドOP ※完売
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誕生日のギフトには、ガーゼ生地の服を2着。
家での時間を少しでも心地よく過ごせるようにと。
そして長いシーズン着られるので、日常が戻ってきたときには
思いっきりおしゃれをして、外に飛び出してほしい。
そんな想いを込めながら
言葉の代わりに、絵手紙を添えて。
母の春が、少しでも鮮やかなものになりますように。
元気の便りに
スタッフ、ウシジマの場合。
福岡に暮らす両親と祖母へ。
数週間前まで、土曜日の朝に近所のコーヒースタンドに行くのがルーティンでした。
プロの淹れるコーヒーをいただきながら、少しずつコーヒーの勉強をすることにしていたんです。
そのコーヒースタンドでは、エスプレッソ、フレンチプレス、ペーパードリップ・・・
いろいろな抽出方法が選べます。
最近の私はペーパードリップか、エスプレッソにミルクを加えてカフェラテで。
注文の入った分だけ、豆を挽いて、湯を沸かして、丁寧に注がれる。
コーヒーを淹れてもらうまで本を閉じて、ドリッパーから落ちるしずくを見つめます。
「心がしずかな時間とはこういうことだ」と気づいて、
それからだれかにコーヒーを贈りたくて仕方なくなっていたんです。
“コーヒーのある豊かな時間”なんて言い方は、すでに使い古された表現なのですが、
ああ、こういうことなんだなぁって、少し大人になった気分なのです。
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平日の朝に、休日のお昼過ぎに、「コーヒー淹れるけど飲む?」と聞いてくれた母のことを思い出して。
会いに帰れないこの春は、コーヒーを贈ってみようと考えています。
遠く離れていても「大丈夫?」と心配してくれる家族に、
「わたしは元気だよ!」という便りも込めて。
朝の幸福を贈る
スタッフ、ウメトの場合。
東京に住む友人は、料理を作ること、食べること、集まることが大好き。
来月誕生日の彼女にいつも何をあげるか迷うのですが、
実際に自分が使っているからこそ自信を持ってプレゼントしたくなる、
ニームウッドカトラリーシリーズに決めました。
木のカトラリーは手仕事で一つ一つ作られていて色や形が様々。
使っていくと愛着と共にどんどん馴染んでくる感覚があります。
しかも天然素材なので、子どもがいる家でも安心なんです。
そして何と言ってもフェアトレード!
実際にニームウッドのカトラリー愛用中の週末の我が家の朝食の風景がこちら。
時間がある週末の朝は丁寧に朝ごはんを作り、ゆっくり食べることを意識しています。
わたしはテーブルの上に色んな素材のうつわを使う「ごちゃまぜスタイル」が好きで、
意外に統一感も生まれ、賑やかだし、幸せな気持ちになる。
何だか楽しそうだと思いませんか?
東京へ行くといつも友人の家が宿でした。
朝ごはんがいつもすごく美味しくて。
起きたらいい匂いでたくさん料理が並んでいる、その光景が大好きでした。
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彼女に似合いそうなエプロンも見つけたので一緒に送ろうかな。
キッチンに立つ時間を楽しんでくれたらいいなあ。
“お誕生日、おめでとう。今度会えるの楽しみにしてるよ”とメッセージも添えて。
開けてほっこり玉手箱
スタッフ、カタオカの場合。
子育てをするようになってからも、仲の良い同級生たち。
彼女たちは、独創的なものを生み出す天才なんです。
会うたびに、バッチやぬいぐるみ、ティッシュケースなど
わくわくするような手づくりプレゼントが待っています。
そのどれもがオリジナリティあふれる愛すべきもの。
大阪、名古屋と、いまは遠く離れているけれど、
「どうやって子どもと過ごしてる?」「どんなものを作ってる?」と、
こまめに連絡を取り合っては励まされる日々です。
そんななにげない話を共有できる友人の存在に
改めて心救われるなぁと実感しています。
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そんなありがとうの気持ちを、自分らしい形でぎゅっと詰め込んだ、ほっこり玉手箱。
いつも料理や、暮らしの工夫など、お互いの創作欲を刺激し合えている関係だからこそ、
今回もそんなちょっとした刺激になればと。
手づくりのレモンカードとクッキーを、カラグモイで編みこまれたつづらに入れて。
仕上げは、インドのハンドプリント巾着で包んで出来上がりです。
そんな遊び心に、思わず頬がゆるむ友人たちの様子を想像するだけで、
気付けば自分自身もエネルギーが沸いてきているような気がします。
今まであまり思い出すこともなかった、
友人たちとのくだらない会話のやりとりや、家族同士集まって、一緒に食べたご飯の美味しさ。
家の中で色々なことを考えていると、
頭のあちこちから、そんな思い出がひょっこり顔を出してくれます。
満面の笑顔で、再会できる日を楽しみに。
彼女たちに話したいことを、今は心のなかに大切に集めておこうと思います。
「会いたい」を手にしたその先に、喜びの季節が訪れることを待ちながら。
今は、ギフトという名のエールを贈りたいと思います。
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タニ
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