ターバンを巻く
~ 商品部だより vol.5~
今回は、ショール担当のエンドウのお話。
インドのおじさんがぐるぐる巻いている。
アフリカの女性もぎゅっとしばる感じで巻いている。
タイの山に住む女性もかっこよく巻いている。
頭に巻かれたカラフルな布、藍染めのかっこいい布、パンチのきいた模様の布にあこがれる。
ターバンをさらりと巻ける人になりたい。
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心地よい締め付け感。
頭に巻くと気持ちもきりっと引き締まる。帽子とはまた違う、布の重なりが心地よい。
落ち着いた花柄模様のショールは季節問わず、年中使える色。
大き目モチーフのカレンシルバーピアスで透明感のある大人な雰囲気に。
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あとは、洋服の延長で、頭にもまとう感じ。
無地の洋服に合わせると、ショールの柄が引き立つ。
少し斜めで結びこぶを作る感じにすると、少しアフリカンでおしゃれ。
初めて頭に巻くときは、どうやってまいたらいいのか。。。
どの仕上がりが正解なのか。。。と思い悩むけれど、本当は自由。
こちらのショールは2回巻き付けて、残った端を両サイドの生地に挟み込んで隠すと完成。
まずは、ショールを首にかけます。
おでこで交差させて後ろに巻き付けます。
後ろでまた交差させて前に戻します。
残った端を両サイドの生地に挟み込んで隠します。
完成です。是非、やってみてください。
このショールはインドの伝統ブロックプリントで染められ、
一つのショールをつくるのにたくさんの職人さんがつながっている。
無地のオーガニックコットンのショールを織る職人さん。
シサムから送った図案をもとに、シーシャムウッドを彫って大きなハンコを作る職人さん。
一つのハンコを彫るのに12時間はかかるという。
実はこの木版職人さんが少なくなっているようで、新しい柄をオーダーして応援したい。
一定のリズムでハンコを押してショールを模様で埋め尽くす職人さん。
美しい手さばきとリズムで見ていてとても心地よい。
ブロックプリントの良さは、機械プリントにない味があること。
人の手で押した証のような模様のずれ、インクの濃淡が、布の表情を豊かにしてくれる。
シサムのショールを作ってくれている職人さんたちは、NGOとの強いつながりのもとで
誇りをもって、とても繊細な手仕事をしてくれている。
人の手から生み出される商品の背景には、それぞれの工程に人のくらしがある。
それを販売するシサムも、それを使ってくださるお客様も、それぞれのくらしがあるけれど、
それもまた、すべてつながっているのだと私は思う。
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そういえば、私のひいおじいさんは集落にある商店からもらった白いタオルをいつも巻いていた。
ある時は、ねじりはちまき。
ある時は、ほっかむり。
髪の毛がなく、つるつるだった頭を守っていたのか…防寒対策だったのか…。
寒い冬はほっかむりの上にこげ茶色のニット帽をかぶっていたのがよく似合っていた。
庭で育てた小さなリンゴの実、「食うちゃあいけん」といって大事にしていた。
怒るとホースで水をかけるおじいさん。
なんでも必要なものを手作りするおじいさん。
私の尊敬するひいおじいさんに思いをはせながら…巻いてみる。
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きっと毎日タオルを巻くことで、一日のはじまりに気合を入れていたんだろうと思う。
そして休憩の時はいったん外して汗を拭く。
このショールたちもそういう使い方ができたら素敵だなぁ。
商品部 エンドウ
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