コットンニットを着るということ
~ 商品部だより vol.6~
今回は、オーガニックコットンの衣服を担当している、キドウのお話。
コットンニットと聞くと、ふっくらした綿花の手触りがよみがえります。
世の中には様々なコットンの製品がありますが、あの綿花のふかふかした繊維のやさしさを
そのまま一番感じられるのはコットンニットではないかと思っています。
心地よく、ほがらかに
ただコットンニットを着る時に悩むことがあります。
体の線が出てしまうので太ってみえないだろうか…ということ。
ニットは肉感を拾いがちなので着ると、肩が丸く見えたり、
お腹や腰周りがだぶっと見えないか、ついつい心配に。
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OCN オーガニックコットン VネックリブTop
MH 3カラーギャザーSK
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シサムオーガニックで初めて挑戦したリブ編みを入れたトップスは、そんな悩みをさりげなくカバーし、
ほがらかな気持ちでコットンニットを着ていただきたいという想いから作られた一枚。
深すぎない安心な開き具合のVネックが、上半身をすっきりときちんとした印象に仕上げてくれます。
前裾は前から見るとゆるやかな逆三角形のような形です。
ボトムがお腹に向かって細くなっていくように見えるのでお腹や腰周りがすっきり見えます。
身巾や裾巾はゆったりしているので、窮屈さはなくリラックス感のある着心地。
裾は後ろに向かってきれいなカーブを描きながら
お尻をさりげなくカバーする長めの丈になっています。
背中から側面がリブ編み、前身頃と袖は天竺編みという2種類の編地を使っています。
リブ編みは伸縮性が高く、身体の動きに沿ってくれるのでとても動きやすいつくりに。
後身頃のリブ編みは、その縦ラインが肩や背中の丸みをシャープに見せてくれます。
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CH アツデニムスッキリPT
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こちらは、秋にぴったりなオリーブ色をデニムパンツと合わせてみました。
前裾のカーブラインがパンツのお腹周りを三角形のような形でみせるので、足が長く見える効果も!
肌寒くなってきたらお気に入りのショールを巻いて秋コーデを楽しんでください!
コットンのやさしさを詰め込んで
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全面リブ編みのカーディガンは、ストーンときれいな落ち感のあるシルエットが特徴です。
丈が長めのニットは重い印象になりがちですが、このカーディガンは
リブ編みの豊かな表情と、裾に自然に生まれるドレープが優雅な印象を与えてくれます。
横にマチを設けることで立体的に体を包み込み、気になる腰周りやお尻をさりげなくカバー。
「リブニット=ぴたっとしている」 イメージがありますが、
このカーディガンは程よいフィット感と立体構造で窮屈さはありません。
ふかふかのリブ編みはコットンニットのやわらかさを一番感じられる編み方ではないかと思います。
このカーディガンと RibニットTopは成型編みという方法でつくられています。
生地を裁断して縫製するカットソーのような作り方ではなく、身頃、袖などのパーツ毎に編上げ、
そのパーツをリンキングという作業で繋げています。
リンキングは、専用の機械に接合する2つのパーツを同じ針に編目を刺していき、
そこに糸を通してループ(輪)でパーツを繋げていきます。
手間と技術を要する作業ですが、ニットの伸縮性を最大限に生かせます。
また縫代が小さくゴロつかないことで着心地がよく仕上がりも美しくなり、型崩れしにくくなるのです。
そしてパーツの形に編んだ生地をそのまま使うので、
裁断して捨ててしまう余分な編地を出さないという大きな利点も。
コットン製品に使われる綿花はもともと、種子を守るためにできた種子毛です。
命のバトンを守るために出来た綿花。
その強さとやさしさを分けてもらいながら私たちはコットンニットをつくっています。
インドの小規模農家さんたちが、有機栽培で大切に育ててくれた
シサムのオーガニックコットンシリーズ。
コットンニットを着ることで、そのやさしさを少しでも感じて頂けることを願って。
商品部
キドウ