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人と自然の力で作る
~作り手とつながる8つのお話 第6話~
ここはネパールの、とある工房。
ウールコットンのショールを作ってくれている
ドゥンディさん達の仕事場の風景。
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年季のはいった古い織機が、ところせましと並んでいる。
“手織りショール”と聞くと、織り仕事の大変さばかりに目がいくが、
実は織りはじめるまでの前準備に、半月もかかるというから驚きだ。
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自分たちで染めあげたタテ糸を、くるくると巻き上げていく。
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次は、タテ糸が絡まないように、一本一本を穴に通していく。
その繰り返しを何百回も…。
目をぐっと細めてしまうほどの繊細な作業だ。
停電が多いネパールでは、電気をつかっていると途中で仕事が止まってしまうリスクが。
一つ一つの作業を、たとえ時間と労力が何倍もかかろうと
自分たちの手で、確実に丁寧におこなうことで、
環境にも優しい、彼らの「手仕事」ができるという。
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洗濯機もない工房では、全て手洗い、足洗い。
まるでダンスを踊るように、リズミカルに足を動かす。
彼らの全身をつかったパワフルな洗濯タイムが、午後の時を陽気に流れていく。
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屋上には風になびく美しいショールたち。
もちろん乾燥機ではなく、お日様と風の力を借りながら、やわらかく乾かしていく。
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何でもスイッチ一つで済んでしまう、数秒の時間さえ惜しんでしまう
便利でスピーディーな世の中。
それでも、彼らの手の力、自然の力で形となる「手仕事」は、
この先も決して消えないと信じている。
彼らの営みの美しさとたくましさに、敵うものはないと思うから。
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タニ
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