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2018年出張記

~作り手とつながる8つのお話 第2話~

40℃を超えるジトっとした空気が肌に張り付く。
2018年の夏、シサムのスタッフは、インドのあるスラム街に立っていた。

色とりどりの洗濯物が並ぶ空のもと、家と家が所狭しと肩をならべている。

そこで家族と暮らしている、シャブナムさん(36)に会いにきたのだ。

フェアトレードNGO・クリエイティブ・ハンディクラフトでは
11の生産者グループが活動している。

そのうち20名ほど集められた、一つのグループリーダーを任されているのが彼女だ。

大人2人が手を広げればいっぱいになるほどの小さな2階建ての家に、
17歳と18歳の息子と夫と共に、生活をしている。

1階は炊事場と、水浴びスペース。
水道がないので、家の外まで毎朝4時頃に水を汲みに行き、
毎日タンクに貯めておくそうだ。

はしごを登った2階の小さな桃色の部屋で、彼女の話を聞いた。

10代で結婚・出産を経験したシャブナムさん。
かつて、彼女が子育てをしながら、生活のために選んだのは家事手伝いの仕事。
一か月働いて、得ることができるのは200ルピー(400円ほど)だった。

インドでは、女性が働きたいと思っても、まずどうやって仕事を探せばよいのか
分からない人が多いのだと言う。

クリエイティブ・ハンディクラフトの仕事と出会ってから13年が経ち、
今では月に1万ルピーほどの収入を得られるようになった。

「私は、教育を受けることができませんでした。
だからこそ、子どもたちには、学校に行かせてあげたいという強い夢があったんです。
この仕事のおかげで、奨学金制度も使いながら、無事に息子2人を学校へ送りだすことができました。」

シャブナムさんのような頼もしいリーダーのもと、
たくさんの作り手が意見を出し合いながら、一枚一枚、服を作っている。

彼女の話は、途方もなくたくさんの物語の一摘みにすぎない。

それでも、嬉しそうに話してくれた彼女の表情を、私たちはいつまでも大切に覚えていたい。
その奥に、多くの女性たちの、今日を生きる強い眼差しを感じることができるから。

クローゼットの中から、彼女たちが作ったワンピースを選ぶ朝。
桃色のペンキで塗られたシャブナムさんの小さな部屋を、ふと思い出す。

 

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