わたしの、すけさん、かくさん
小さい頃によくおばあちゃんと観ていた時代劇、水戸黄門。
特に、すけさん、かくさんの存在は、幼いわたしの目には、なんともキラキラと映っていた。
右と左に、いつも自分を守ってくれている人がいるなんて、
黄門さまよ!羨ましいぞ!と子どもながらに思っていた記憶がある。
さてさて、大人になった今。
自分で自分を守る方法が、少しずつわかってきた。
そう、すけさんかくさんなる存在は、
自分自身で見つけていかなければならないのだ。
11月は、重ね着の季節。
360度からやってくる寒い空気から自分を守らなければいけない。
隣で、すけさん、かくさんが両手を広げて立ってくれているような
そんな心強さを、クローゼットのなかから探していくことにしよう。
素材+素材
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「あぁ、今日は特に寒いな」という日のインナーには、ダブルガーゼの服を選ぶべし。
ガーゼ生地の保温力とともに、ふんわり柔らかく肌を包んでくれる。
そして上から手編みのニットを羽織ることで、あったかい空気の層の出来上がり。
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軽やかに動きまわりたい一日には、マルチショールをポンチョ風に使うのも良い。
ダブルガーゼ + ニット。
2つが揃えば百人力。
これはもう誰もが認める名コンビかもしれない。
シルエット+シルエット
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コットンニットのタートルは、とにかく気持ちよく温かいけれど、
身体のラインが出てしまうことに、ちょっとハードルを感じてしまう今日この頃。
そんなときは、ふわっとガーゼのトップスを上からのせてしまう。
ゆったりしたシルエットと、インナーのきゅっと締まったリブ模様が、可愛いメリハリになってくれる。
お互いのもっているシルエットの強みを活かしていく。
コーディネートだって、実はチームワークが肝心。
これもわたし流、すけさんかくさんコーデだ。
色+色
もう一つ、最近わかってきた自分の守り方。
それはとにかく楽しむということ。
黄門さまにとって、すけさん、かくさんは単なる番人ではなかったはず。
長い長い旅のなかで、ともに笑い合える、心の拠り所だったに違いない。
わたしも、好きな色と色を組み合わせて、
心から秋の装いを楽しみたい。
気付けば、寒さもどこかへ逃げているはずだ。
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今年出会った、可愛いテラコッタ色。
柔らかい白のベロアサスペンダーと合わせて、まずは基盤となる色合わせの出来上がり。
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ここにどんな色を合わせていくのか。ここからが楽しい足し算の時間。
チャコールグレイのカーディガンで、ぐっと印象を引き締めるのもあり。
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ネイビーとベージュの糸が混ざった手織りのコートは、味わいある魅惑の色で、
コーディネートをうまく仕上げてくれる。
コートの中から、ちらりと見え隠れするテラコッタが、なんだかさっきよりも活き活きして見える。
着こなしの主役から、インナーの役割にまわることで
かえって色の美しさが際立つのかもしれない。
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SSH OCピラミッドショール
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チョコレート色のワンピースは、赤を足すことで、華やかな印象に。
コットンニットのスリムパンツが、足元までしっかりと温めてくれる。
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最後に、優しいベージュのコートで、ふんわりと包んで。
ブラウン、赤、ベージュ。
可愛い包装紙で自分がラッピングされているような
不思議なトキメキが沸いてくる。
色の力って、すごい。
わたしの、すけさん+かくさん。
それは、大好きな色と色。
お気に入りの生地と生地。
黄門さまのように、トドメの紋所は持っていなくても、
わたしにはとびきりの笑顔がある。
〇〇+〇〇
そんな楽しい計算式を探しながら、11月の日々を朗らかに過ごしていきたい。
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タニ