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クルタと歩んだ12年
長年愛される、凛とした美しいもの。
わたしもそんな風になれたらと、憧れる。
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KURTA(クルタ)は、もう長い間私たちの隣で
そんな魅力を放ち続けている。
ため息が出るほどの贅沢な手刺繍。
どんな人の「美しさ」も受け止める静かな佇まい。
そんなロングセラーのクルタが、来年から生地やデザインを一新して生まれ変わることになった。
今まで12年もの間 、私たちシサム工房と共に歩み、
インドのフェアトレードパートナー「カラティマク」と日本のお客様を繋げてきた、大切な大切な一枚だ。
ありがとうクルタ。
そんな想いを込めて、今回は私たちとクルタの歴史を紐解いていきたい。
第一章 出会い
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それまで雑貨やインテリアの商品開発をメインにしていたシサム工房が、
フェアトレードの衣料の自社開発をしていこうと考えていた頃のこと。
当時、商品開発に携わっていた副代表ヒトミが訪れた、インドの展示会。
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インドらしい、きらびやかでカラフルなエスニック漂う雰囲気のものが並ぶ中、
ふと目に留まったのは、隅の方にひっそりと佇んだ、白刺繍の洋服が並んだ一角だった。
美しさの中に素朴さも含んだ、なんだかほっとするような空間が、あたたかく輝いて見えたという。
それがシサムとフェアトレードパートナー「カラティマク」の出会いだ。
第二章 物語のはじまり
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カラティマクが、フェアトレードのNGO団体であるということ。
「チカン刺繍」という伝統的な手刺繍を施した服を作れるということ。
それを知った私たちは、後日、カラティマク代表のラリさんを訪ねてみることになった。
日本から飛行機、車を乗り継いで着いたのは、インド中北部にあるラクノーという地方。
乾季には日中45度を超す猛暑の地に、副代表ヒトミが降り立った。
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ラリさんのツアーは予想外のものだった。
服の生産者の工房だけでなく、様々な観光地や地元の職人の元へ、ヒトミを連れて行ってくれるのだ。
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「チカン刺繍は、王宮や草花など、ラクノーの風景をモチーフにしたもの。
その原風景をシサムに伝えるために、この地の空気を肌で感じて欲しかったんだ…。」
ものづくりの背景にあるものや、その歴史、文化を知ってもらいたいという強い想い。
ラリさんとラクノーをめぐる中で、カラティマクが大切にしているものがだんだんと見えてきた。
第三章 新しい挑戦
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こうして私たちは、カラティマクとのものづくりのスタートラインに立った。
日本の人が日常的に、チカン刺繍の文化に触れられるものを作りたい。
その想いを叶える為に最初の鍵となるのは、服のシルエットだ。
元々カラティマクが作っていたクルタはインドの人に合わせたパターン。
インドでは、服を着ることで細く見せる、という習慣がない。
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そのままのデザインで日本人が着ると、かなり大きく、平面的に見えてしまい、
着こなすことが難しい。
パターンを引き直して、シサムだけの特別なクルタとして作ってもらうことになった。
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美しく着てもらいやすいように、肩や腕周りを身体に沿ったラインに。
日常に取り入れてもらいやすいように、ウエストやスリットは、ナチュラルな雰囲気に。
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型紙を作って服を作ることは当時のシサムでは初の試みだったという。
この時の型紙は原型として、少しずつ手を加えながら今も活躍してくれている。
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「新しい形の服を作るのが楽しい!」
カラティマクにとっても日本の型紙を使うことは初めての挑戦だったが、
生産者の前向きな言葉に励まされて、改良を重ねることができた。
そんなたくさんの人の想いをのせたクルタは、
12年たった今も、凛とした姿で店頭に並んでいる。
第四章 クルタを着こなす
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長い年月 愛されてきたクルタ。
その理由は、やはりコーディネートの幅の広さと着心地のよさではないだろうか。
涼しさを保ちながらも真夏の日差しから守ってくれる安心感は、
他では中々味わえないものだと思う。
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「いつもの日々に」
SSH OCジャムダニカケラショール
RH KURTA
MH ヨークテーパードPT
日々の装いが、気持ちの切替をしてくれる。
近場で過ごす機会が増えたこの一年程で、
服が私たちにもたらせてくれる効き目を感じるようになった。
繊細な手刺繍を惜しみなく施したクルタは、
さっと着るだけで、日常が華やぐ1枚。
キャンバス生地のパンツが、気軽さも持たせてくれる。
初夏、なんでもない日々を少しだけ特別に。
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「足元に遊び心を」
RH KURTA
MH ユッタリギャザーPT
MB アマオトNC
コクーンパンツは、足首がのぞき、すっきりと。
ゆるやかな曲線が柔らかく身体に馴染み、
洒落っ気のあるシルエットに。
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極薄生地のトップスと、程よいハリ感のパンツ。
どちらも身体にまとわりつかず、さらさらと爽やかな着心地に。
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「肩肘張らない、よそいき着」
ショート丈のクルタは、ワイドパンツとの相性も◎
ヒールを合わせると、キレイ目なコーディネートにも仕上がるのが嬉しいポイント。
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ライトグレーとライトパープルのくすみ色同士の掛け合わせが、
落ち着いた大人っぽい印象に。
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「カジュアルだってお手のもの」
SN アローリボンHat
RH ショートKURTA
CH タテシマモッタイナクナイSK
涼やかなストライプ生地のスカートを合わせれば、一気に夏のカジュアル顔に。
華やかながら、同色の糸を使用しているため派手になりすぎず、
柄ものとも相性がいいのがクルタのすごいところ…!
存在感がありながらも、様々なコーディネートに馴染むクルタは
シサムのカメレオン女優といっても過言ではないかもしれない。
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ただ、繊細で美しいだけではない。
その後ろに、歴史や文化、人々の知恵や工夫があるからこそ
優雅でいて、堂々とした存在感を感じるのかもしれない。
クルタのこれまでの歩みと、これからの新たなステージに敬意を込めて。
なんばCITY店 店長
ナカイ
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