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わたしのsisamものがたり2
風を手繰り寄せて
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今回は、京都市在住のアキヨさんのお話。
彼女が日々紡いできた「日常」のものがたりだ。
もうずいぶん前のこと。
大阪でふと立ち寄ったお店で手に取ったのが、一枚のオーガニックコットンの服。
「ふ~ん、フェアトレードなんや…。」
当時からぼんやりと知っていたワードに目がとまり、
その服に袖を通したことを覚えている。
服には「sisam」のロゴマークがはいっていた。
“その後もフェアトレードの仕組みは知っていたけれど、
バーゲンにも行っていたし、いわゆる普通のお買い物を続けていました。
「ファッション」と「何か」がつながるということまで、全然思い至ってなくて。
日常の選択が変化したのは、子どもが生まれた頃でしたね。
色々なことを一度整理してみようと思ったんです。”
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母親になる。
その変化が、身のまわりの風景を変えていく力となる。
日々何を選択して、どんな生活を紡ぎだしていくのか。
立ち止まり、ゆっくりと見渡してみた。
その一つがファッションだった。
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今まで視界にうつっていなかったファッションの奥にある世界が、
アキヨさんの前に少しずつ広がっていく。
“今日着ている一枚の服を、誰かが丁寧に作ってくださっているんだなと
感じられるようになりました。
同時にファストファッションが抱える問題も考えるようになって。
そこには世界のたくさんの子どもたちが関わっている。
もし自分の子どもだったら…と、より現実味をおびたものとして
捉えるようになりました。”
フェアトレードという存在が、「どこかの誰か」のものだけではなく、
「自分」のものでもあるということに気付いたアキヨさん。
今まで少し遠くにあった様々なことを、自分ごととして考えることで、
大切な指標がだんだん形になっていく。
あぁ、お買い物って「選択」なんだ。
身に着けるものを、少しずつでも良いから変えていこう。
日常にそんな変化が訪れたのは、5年前のことだ。
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“これは自己満足なのかもしれないけれど、
フェアトレードのものを身に着けるようになってから
自分の気持ちが、なんだか楽になりました。”
着心地の良さからくる身体の軽やかさ。
それもあるけれど、もっと深いところで
自分の気持ちが前向きになっていくことがわかる。
“素敵だと思える衣服を着ることで、自分だけじゃなく
誰かの明日の一歩につながっているのかな。”
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アキヨさんは、ダブルガーゼ服の大ファンだ。
理由は言わずもがな、とにかく気持ちが良い!
夏の暑い日でも、気持ちが良い!
寒い季節には上手く重ね着をすれば、年中楽しめてしまう。
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“sisamの服は、デザインはシンプルなんだけど、
ちょっとしたことにすごく丁寧さを感じます。
特にボトムスをたくさん持っていますね。
おしゃれでありながら、履きやすい。
なんだかすぐに着てしまうんですよね。
洗濯して、乾いたら着る。
ついつい手がのびてしまう。
何度も着て擦りきれてしまっても、繕ってお部屋着にしています。”
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“ファッションって、誰でも最初は
デザイン性とか着心地から入ると思うんですよね。
今、私はそこにも大満足しています。
生産者の皆さんには、本当に感謝です。
皆さんが作ってくださっているからこそ、心地よく日々を過ごすことができる。
なかなか出会うことのできない遠い国の方たちだけれど、
一枚の服を通じて、触れ合うことができることを感謝しています。
しかも「心地良い」という素敵なプレゼントも添えてもらって。”
デザインを楽しみ、肌触りを楽しみ、
ふと、その背景にも想いを馳せる。
そんなお買い物の選択を、たくさんの人に楽しんでほしいとアキヨさんは話す。
“日本はあまりに豊かすぎて、それは世界の中ではたった一握りなのに、それが当たり前になっていて。
私も含めそのありがたさになかなか気づけないし、その豊かさが何に支えられているのか、
知ることは時に重く辛いこともありますが、とても大切なことだと思っています。
フェアトレードが当たり前になるのが理想だけれど、
まずは、いつものお買い物の「選択」にフェアトレードを。
「素敵だな」と手に取ったらフェアトレードのものだった、なんてことが増えていけば。
コスパだけじゃない、ものの価値にもっと目を向けてもらえたら、
そんな世の中になることを願ってやみません。”
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私たちが無意識のように繰り返す、日々の小さな「選択」。
それに目を向けるきっかけは、人それぞれ。
人生の大きな変化だったり、ほんの些細なことだったり。
誰にでも、そんな風が吹く瞬間があるのだと思う。
その風に気付き、手繰り寄せたアキヨさんの日常と
私たちはこれからも繋がっていきたい。
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