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わたしのsisamものがたり3
それぞれの入り口を
カチカチ、カチカチ。
数年前のある日、インターネットで「フェアトレードの商品」と検索をしてみた。
多くの情報のなかで目にとまり、クリックした先にあった場所が、シサム工房だった。
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カープファンにはお馴染みの、CCダンスポーズで登場するのは
広島に住む、その名もずばり”カープ大好き”さん。
彼女は、私たちとの出会いをそう振り返った。
限られた時間のZOOMインタビューのなかで、
快活な人柄と優しいユーモアをあわせもつ彼女に、私はすっかり惹かれてしまった。
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若い頃、海外のNGOのスタディーツアーに参加をした経験もある彼女は、
途上国と呼ばれる場所で生きる人々のことについて、当時からよく考えていた。
自分に何かできることはないか。
仕事は色々と考えた末、看護師を選んだ。
そして時代が進み、年を重ね、今の自分がごく日常的にできること。
それはやっぱりフェアトレードのものを買うという選択だった。
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この日も手刺繍たっぷりのKURTAとデニムの爽やかな装いで
登場した”カープ大好き”さん。
たくさんのフェアトレードの衣服があるなかで、
sisamの服には「品」があると話す。
“若い頃は、安い服やファストファッションが好きだったけれど、
今では、何十年先にも自分がいいなって思えるものを選んでいます。
手仕事の部分から、作った人のことが浮かんでくるし、
年を重ねていても、きちんと見える服がsisamにはあります。
アジア各国の人たちと作っていることもあるのか、
日本で生活するのに、しっくりくる服というのかな。
デザインも着心地も色も、なんだかしっくりくるんです。”
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この秋に奮発をして購入したのは、青いベロアのワンピース。
今はなかなかお出かけする機会が少ないけれど、ワンピースを眺めながら
会いたい人と当たり前に会える日々を待ち焦がれている。
流行のないシンプルな美しいデザインで、
一緒に、気長に、楽しい未来を待ってくれる一枚だ。
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「お買いものとはどんな社会に一票を投じるかということ」
sisamの掲げるメッセージにも、深く共感したと彼女は話す。
自分でもできることが、何かあるはずだ。
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自分で楽しむだけでなく、大切な人へのプレゼントに選ぶことも始めているそうだ。
“大事なのは、「フェアトレードだから」じゃなくて、
「あ、これいいね」って思ってもらうこと。
可愛いかったり、格好よかったり、自然とその一枚の服に特別な何かを感じてもらう。
そこが入口になって、周りに広がっていくといいなと思います。”
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昨年の夏、母の誕生日にIKATのワンピースを贈った。
インドの伝統生地の味わいが、母の笑顔を美しく包み込む。
“誕生日の日に着てもらって、すごい良かったです。
年を重ねた人が着て「良い」と感じる服って
やっぱり何かがあるなと思いました。”
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日常に寄り添うフェアトレードのものは、服だけじゃない。
インドで彫られたneemプレートは食卓に。
上にオープンサンドを乗せるだけで、「美味しい」が少し特別なものになる。
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使い終えれば壁に吊るして、ハーブとともに乾かしながら
眺めて楽しむ時間も好きだ。
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朝、職場のロッカーを開けると、サリー生地のキンチャクが待っている。
これもインドの女性たちが一つ一つ生地を組み合わせて作ったものだ。
ヘアゴムやピンをそこから取り出し、髪をむすぶと
重かった朝の気分が、「よし!」という心の号令に変わっている。
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彼女の生活のあちこちに、特別なカケラたちがじんわりと染み込んでいるのだ。
それは目には見えない豊かさに溢れていると思う。
“コロナで大変なのは、日本にいても海外でも一緒かもしれないけど、
作り手さんが住んでいるところは、今どんな状況なのかなということをよく考えます。
sisamが好きな人達は、やっぱりみんな一緒の想いを持っているんじゃないかな。
うまい言葉は見つからないけれど、心のなかにはいつも
頑張っている人たちのことがあります。
土地が変わっても同じ人間。生きる人。
みんなつながっているんですよね。”
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“長く使えるものと生活していると、ものに対する見方も変わってきます。
数じゃなくて、大事に一つのものを使ってみる。
ファッションを入口にして、そこから世界を見ることもできるんです。
色々な人に、一回試してみて欲しいです。
sisamは、色んな意味で、かっこいいので。”
「フェアトレードだから」
「可愛いから」
「世界とつながりたいから」
一つの選択を新しくしてみる理由は、なんだっていいと思う。
扉の開かれた入口は、きっと数えきれないほどあるはずだ。
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タニ