
smileの種
いま、私たちは、大切な人の笑顔をたやすく見ることができません。
私の笑顔も、あなたの笑顔も、時代の霞のなかに隠れてしまう日々。
2020年の8月、そんな時代の到来真っ只中に
今回のコレクションづくりがスタートしました。

生産地であるインドやネパールなど、アジア各国では
日本と比較にならないほどの深刻な状況。
そもそもこんな時にものづくりができるんだろうか。
真っ先によぎったのはそんな心配でした。
でも、そこで改めて自分たちのものづくりについて考えてみることにしたんです。

ものを作ることは、誰かを笑顔に、元気にすること。
そして作り手自身に幸せに生きてもらうこと。
あぁ今こそ、今こそなんだと思いました。

先の見えない不安な毎日に、何か種をまくことはできないだろうか。
服をまとう人、作る人、皆が少しでも元気になるように。
愛しいものに触れることで、日常のわずかな隙間でも
心を躍らせることができるように。
そんな願いを込めてテーマにしたのは、「smile」という言葉。
sisamのデザイナーと、1000人を超えるアジア各国の作り手が
この1年半、ものづくりの合言葉にしてきたのは
生きるために前を向く、とてもとてもシンプルな言葉でした。

今こそたくさんの人の「smile」を、ものづくりから生み出したい。
現地では、その願いをしっかりと受け止めて、
時間をかけて、それぞれのカタチに仕上げてくれました。
その数は、150アイテムにものぼります。

景色にぱっと花が咲いたような明るい色、模様。

表情やわらぐ遊び心を潜ませたデザイン。

身体が軽やかに動く、心地よい生地やシルエット。
優しいエネルギーが込められた2022年の春夏コレクションです。
“ものづくりという営みやそれに関わる人たちは
なんてたくましく、ありがたいものなんだろう。”
あるデザイナーは、今回のコレクションをそんな言葉で表現していました。
この時代の真ん中に、深く強く根をおろす大切なものが
今だからこそはっきりと見えてきたように思います。

私たちがもつ、たくさんの「smile」の種は、
どんな時代にも、どんな一日にも、その人のなかに在り続けているものです。
一枚の服から、あなたの種が芽吹き、
湧き出るような笑顔を咲かせたい。
1000人を超える作り手と私たちの願いをのせて
「smile」コレクションは、本日よりスタートします。
FAIR TRADE LIFE STORE by sisam FAIR TRADE
タニ
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