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タルカさんとクロスパンツ
私がTADKA(タルカ)と出会ったのは3年前。
sisamのスタッフに美味しい店があると連れてきてもらったのが最初だ。
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扉をあけてから、また扉を出るまでの時間。それは本当に特別なものだった。
初めての料理。新しい味覚との出会い。
旅の道中に訪れたような空間。幸せを味わう皆の良い顔。
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美味しい記憶は、心に旗を立てていくような感覚がある。
味、空間、そしてそれを共にした人たち。
ときどきふり返っては、たくさんの旗を辿り、過去と今を温かくつなげることができる。
そんな私たちの大切な足どりだと思う。
その日、私のなかに色鮮やかな「タルカ」の旗が立てられた。
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そんな大切な場所と、実は嬉しいつながりがあったことを最近耳にした。
タルカのスタッフ・田井さんが、sisamのクロスパンツの愛用者だったのだ。
ほぼ毎日履いているクロスパンツは、彼女の身体に美しくなじみ、
シンボルマークのような存在になっている。
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“私はゆったりしすぎた服はあまり好きじゃなくて。
でもクロスパンツは、自分で調整ができるし、もし破れても自分で直すことができて。
日常使いのしやすさと、自分の好きな要素がうまく内包されている服だと思います。”
そんな田井さんのスタイルが他のスタッフの目にもとまり
昨年、タルカ2号店の制服にクロスパンツが選ばれたのだ。
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先日、取材に訪れた私を、オーナーの小此木さん(写真右)と田井さんが優しく迎え入れてくれた。
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クロスパンツが制服になってまだ日が浅い。
前でぐるりとねじったり、後ろできゅっと結んだり。
履くうちに自分の個性とフィットしていく。
それがクロスパンツの醍醐味だ。
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よく褒められるんですよとほほ笑む田井さん。
なるほど、その通り。見事に履きこなしている。
他のスタッフはまだまだ自分の履き方を探り中だという。
わかるわかる、私もそうだった。
これから、もっと仲良くなれそうな感じ。
きっと少しずつ、クロスパンツがこのお店の景色の一部として
溶け込んでいくのだろう。
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オーナーの小此木さんがインド料理と出会ったのは今から20年ほど前。
まだ日本ではインド料理がメジャーではなく、レシピ本などもなかった時代だ。
スパイスの粉からこんなにも美味しいものが生まれるのか。
その不思議さに魅せられて入ったインド料理の世界は、
知れば知るほど、次から次へと深い世界につながっていく。
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タルカでは、日本ではあまりまだ馴染のない南インド料理を中心に提供をしている。
ナンやバターチキンにとどまらない、インドの奥深い美味しさと出会える場所だ。
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sisamにとっても、インドは一番関わりのある国かもしれない。
パートナーの多くを占めるのはインドの人々だ。
彼ら、彼女たちの手仕事や文化、暮らし、人柄。
長年、ものづくりを通して向き合ってきたけれど、
いまだにインドの顔は日々変化し、私たちを魅了してくれる。
「食」の世界からみるインドは、どんな顔をしているのだろうか。
小此木さんに尋ねてみた。
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“本当に多様性の国ですよね。
言語もあれだけあるし、食の世界もすごく細分化されてて。
主食だけとっても、北と南でちがう。
同じ州の中でも全然ちがっていたりする。
多様性が尽きないんですよね。
同じ道を歩いても、毎年ちがうものと出会えるんです。
色々な思想をもった人たちが、色々な考えによって作られるものですからね、食べ物って。
混沌とした魅力。
それをできる限りそのままで、日本の方に紹介していきたいと思っています。”
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「タルカ」という言葉は、香りづけのテクニック。
熱した油にスパイスをかけると、その香りが油にぱっと広がる。
それをカレーにかけて食べるという調理法だ。
その言葉がこの空間をそのまま作りだしているような気がした。
店を訪れた人たちの日常に、新しい喜びが広がっていく。
その残り香が記憶に染み込み、日々の優しい追い風となっていく。
まさに「タルカ」な空間だ。
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この数年で、私たちはそんな時間を簡単に過ごすことができなくなった。
それでもタルカの想いは昔も今も変わらない。
“シンプルに食事と向き合う場所でありたいです。
大切な時間をもっと楽しんでほしいですね。
料理は自分の身体になっていくもの。
神さまからいただいたようなものだと思っているので。”
食べることの楽しさやエネルギーを感じられる場所。
この場所は、いつでも私たちを待ってくれている。
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日が暮れると、2号店では幸せな音が反響をはじめる。
ことこと。ジュージュー。
かんかん。ジュワァ―。
てきぱき動くスタッフたちのクロスパンツが店内を誇らしげに行き来する。
今ここに居ることをいつも以上に感じながら、
同時にここではないどこかとつながる幸せを。
今宵、席を共にした人々は、めくるめくインドの旅に出るのだ。
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毎日繰り返しのように感じられること。
食べること、まとうこと。
でもそこにこそ。そこにこそ何かがある。
タルカはそれを教えてくれる場所だ。
sisamもまた、誰かにとってのそんな場所でありつづけたい。
もしあなたが京都を訪れたら、ぜひタルカの扉を開いてほしい。
日常の延長線上にある、美味しい旅路を見つけに。
FAIR TRADE LIFE STORE by sisam FAIR TRADE
タニ
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取材協力:インド食堂TADKA
【1号店 コーヒースタンド&ランチ】
京都府京都市中京区押小路通高倉西入左京町138 バインオーククリビア 1F
TEL:075-212-8872
【2号店 ディナー】
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TEL:075-746-2337
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