私たちの美味しい一杯 第4話 京都府「六根ゲストハウス」
10月1日は、コーヒーの日。
コーヒーづくりに携わる人々、そして日々美味しいと感じるものの「向こう側」について、
世界中の人々が立ち止まり考える日だ。
今回は、京都府でゲストハウスを営まれている「六根ゲストハウス」さんのお話。
六つの感覚で ~京都府「六根ゲストハウス」~
2020年7月に「六根ゲストハウス」が京都の町にのれんをあげた。
フェアトレードのものや、環境に配慮された商品との出会いの場を育てているこの場所は、
実際に肌に触れたり、使ったり、味わう体験を大切にしている。
京都ならではの味わい深い佇まいのなかで、
フェアトレードの心地よさや楽しさをあらゆる角度から体験できる、開かれたゲストハウスだ。
「日常的にフェアトレード商品を消費する事で、直接の支援に貢献したいと思っています。(店主)」
たくさんの人の日常が行き交うゲストハウスは、まさにそんな店主の想いが形になった場所だ。
この秋より、カフェスペースが新たに増設された。
フェアトレードやオーガニックなど、安心で美味しい食材を使ったスイーツやコーヒーで、心もお腹も優しく満たされる。
店主は、sisamの新たな取り組みであるブレンドコーヒープロジェクトにも共感をされたと話す。
「このコーヒーを提供することで、フェアトレードの仕組みをより多くの人に伝えられるのではないかと思いました。」
生産者、消費者、地球環境、売り手、社会の五方良しを目指す道のりを、
店主もまた、共に歩いてくれている。
「様々な国の生産者の方々に想いを馳せていただく事ができました。
コクがあり、ふくよかな香りでホットでもアイスでも、心からリラックスできる美味しいコーヒーです。」
六根ゲストハウスの「六根」は仏教用語である六根清浄の考えにインスパイアされたもの。
六根の“根”は感覚器官などの感じる力を意味し、眼(視覚)・耳(聴覚)・鼻(嗅覚)・舌(味覚)・身(触覚)・意(意識)の
5つの感覚と意識をまとめたものだそうだ。
「嗅覚、味覚のみならず六つの感覚で”美味しい”を提供、提案をしていきたいです。」
「美味しい」とは一体自分の中のどこから来るのだろうと考えることがある。
でも実はどこからでもない、「全て」から生まれるものなのかもしれない。
五感で味わい、その味に向ける想いや想像力次第で、それはどこまでも広がっていく。
六根ゲストハウスが大切にする「六つの感覚」は、
私たちが伝えたい「美味しさ」を語ってくれているように思う。
■六根ゲストハウス
https://rokkonguesthouse.com/
〒604-0034
京都市中京区釜座通り御池上がる下松屋町720-5
■菊屋雑貨店
https://www.kikuyazakkaten.com/
〒604-0932
京都府京都市中京区妙満寺前町469
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