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弾力性を学ぶ~ラリさん来日レポート2~

この日、ラリさんが私たちに話してくれたこと。
それはこのコロナ禍での苦労と、そこから導き出した未来の話でした。

コロナ禍のカラティマク

長期にわたり、ロックダウンがおこなわれたインド。

“喧噪の町”から人は消え、作り手もそれぞれの家がある村へと帰っていきます。

生活のために、伝統的なチカン刺繍を販売したくても、その場所がないのです。

伝統的な手仕事であるチカン刺繍は、そのほとんどが地元のお店のみで取り扱われ、
国外に大きなマーケットを持っていないのが現状。
ロックダウンされたことで、売上は今までの10%にまで落ちることに。

町に人が戻りはじめてからも、依然厳しい状況にあります。

なぜならチカン刺繍は、現地ではお祝いごとなどにつかう贅沢品。
生活をまわすことに精いっぱいの人々が、美しい手仕事の品に手をのばすことは各段に減ってしまいました。

ラリさんは「コロナそのものより、ロックダウンこそが脅威だった」と話します。

仕事がない。
それは日本よりもはるかに、生活や命に直結する意味をもつものです。

「そんな時、sisamの存在が救いになりました。」

フェアトレードの歩みをとめてはいけないと、数えきれないほどの人が応援してくれた3年間。
皆さまの想いは、確実に、カラティマクの人々へと届いていました。

その収入をもとに、多くの作り手は「日常生活をまわす」という最低限のことを守ることができたと、ラリさんは話してくれました。

寄付つきの手刺繍マスクも、当時たくさんの人が選んでくれた一品。
その収入は、子どもたちの教育費へと使われています。

弾力性を学ぶ

「このコロナ禍で私たちは”弾力性”を学んだ」と、ラリさんは表現します。

困難にただ打ち砕かれるのではなく、それを吸収し、跳ね返す力へと変えていくこと。

ラクノーの町にひたすら閉じこもって、将来のことを考える時間。
見渡してみると、世の中がかなり変化していることに気付きます。

「カラティマクも変わりたい。
でもそれは自分たちだけじゃなく、たくさんの人の成長につながることに。
この町、地域は今後どう変化していくべきなのか、ひたすら考えました。」

その一つが、コラボレーションです。

今までインターネットで「Kalatmak(カラティマク)」と調べても、団体のサイトは出てきませんでした。

そう、ITが苦手なのです。
いくら素敵な衣服を作っても、それをより魅力的に外へと発信する方法がわからなかったのです。

そこで、地元のデザインスクールの学生やITを学んだ女性たちとタッグを組み、
世界中に向けて、さまざまな扉を開こうとしています。

同時にそれは、力を貸してくれた人たちの「働く場」ができることにもなります。

ひらかれた手仕事

何代も続いてきたタジュディーンさん一家の手織り仕事。
sisamの「テオリWC」シリーズは、彼らにすべて作ってもらっています。

彼らもまた、コロナ禍においてとても苦しい状況に陥った人々。

電力に全く頼らず、昔からの織り機と人の力だけで形にするものづくりは、
いまの世界だからこそ、もう一度光を当てるべきだとラリさんは考えています。

(織りのトレーニングセンター。14世紀の織りの神様とも言われるサントカビールさんの像が織り機に。)

手織りのトレーニングセンターをラクノーの町に作り、織り手の育成にも力を入れることに。
今は3人の作り手が村から通って学んでいます。

パンデミックによって準備が中断していたカラティマクの新工場では、
寝泊りができる共有スペースを作り、短期間の「刺繍スクール」を立ち上げる計画もあるそう。

私たちのように海外から訪れた人も、伝統的なチカン刺繍や、手織りの技術を
そこで学ぶことができるのです。 行きたい!!!

限られた人々のあいだで大切に引き継がれてきた手仕事は、
崇高で踏み入れることのできないものというイメージを持ってしまうことも。

誰もが手に触れ、その奥深さや難しさを知ることのできる場づくりは、
多くの人を巻き込み、社会をより豊かにしていくはずです。

フェアトレード×サステナブル

そしてもう一つが、フェアトレードのものづくりをより環境に配慮したものにすること。

今でも、電力だけに頼らないものづくりをおこなっていますが、
新工場の屋上にソーラーパネルを設置することで、太陽の力でミシンを動かすことができるようになる予定です。

また、洗濯の過程にも注目しました。
洗濯で使われた水は捨ててしまわずに、トイレの水へと再利用していく計画がたてられています。

今年の春夏コレクションからスタートした衣服のオーガニックコットン化も、
カラティマクとsisamにとって大切な一歩。

人や環境に真摯に向き合うフェアトレードのものづくりが、さらにその可能性を広げようとしています。

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この3年で、私たちは”日常”だと思っていたものを多く失いました。
でもその分、何か大切なものを得ることができたのかもしれません。

私たちの「弾力性」はどれほど強いものでしょうか。

カラティマクは今、力強く進みだしています。

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