
黒の可能性
大切なお洋服が、より魅力的な”黒”へ。
ものを長く大切にする暮らしが、やさしい未来につながる。
そんな想いを込めて始まった京都紋付×sisamの黒染めプロジェクト。
黒染めOCショルダーバッグ / 黒染めOCラージトート / 黒染めOCブロックバッグ
今回、新たにバッグとのコラボレーションが実現。
特別に、染めを行っている工房を見学させていただき、お話を伺った。

京都紋付さんに到着し、まず眼に飛び込んでくるのが、
100年の歴史と伝統が詰まった黒紋付。
その吸い込まれそうな美しい黒に惚れ惚れしてしまう。
この黒が生み出される現場を見られると思うと、ワクワクしてきた。

今回ご案内していただいたのは、取締役の荒川優真さん。
いざ黒染めを行っている工房の中へ。

工房を訪れると、まさに今バッグの染めが始まるところだった。
インドの手仕事と、黒の美しさが出会う瞬間だ。

床には粉末状の黒染料が入ったバケツが置かれており、
ここにお湯を加えて溶かし、機械へ加える。
さらに、芒硝(ぼうしょう)という染めを定着させるための原料を加える。この行程により、色落ちを起こりづらくするそうだ。

染料を投入し、1分程経った後、中を見せていただいた。
見た目は既に真っ黒になっているが、まだまだこの状態では色素が定着していないそうだ。
ここから1時間ほどかけて、色素を定着させ、さらに2,3時間ほど洗いの行程が続く。

より深みのある黒を生み出す加工が加えられ、特別な黒が生まれる。

深黒加工前と後の色合いを比べると、一目瞭然。
まるで吸い込まれそうになるような深く美しい黒色だ。

一つ一つの丁寧な行程を経て、この唯一無二の黒色が生み出される。
京都紋付の染色技術の中で、さらに注目すべき点のひとつが、
環境への意識の高さだ。
京都紋付では、繊維製品に対する非常に厳しい国際安全基準である、エコテックス100という規格を、
和装業界の中でいち早く取得し、環境に配慮した安心安全な染めの技術を追求してきた。

“元々着物というものはサステイナブルなものなんです。
着物は直線の布を縫い合わせて作り上げるため、色落ちや汚れが発生した場合に、
その部分だけを分解して染め直すことができます。
その考え方を応用して、今に繋がる染めの請け負いを始めたのが2013年ぐらい。
まだSDGsという言葉もなかったころですね。
環境への意識も、そのような歴史の中で、自然に醸成されてきました。”

黒への染め替えという画期的な技術は反響を呼び、現在は企業への提案なども本格化している。
染め替えは、社内でも大きな比率を占めるプロジェクトとなっているそうだ。
広告代理店が行う、大きなSDGsプロジェクトとのコラボレーションの話なども増えてきているそう。
まさに温故知新。
長い歴史を経て蓄積されてきた技術には、無限大の可能性がある。
荒川さんは、sisamとのコラボ以前からフェアトレードのことを知っていたそうだ。
ヨーロッパを訪れた際に、フェアトレードが普段の生活にとても深く浸透しているのを見て驚いたそう。
今回実際に染めの現場を見てお話を伺えたことで、
京都紋付×sisamの黒染めプロジェクトが持つ、大きな可能性を実感することができた。
コラボバッグも、とても美しい黒に染め上がった。
歴史と伝統の技術が生み出す黒の美しさを、ぜひ味わってほしい。
FAIR TRADE LIFE STORE by sisam FAIR TRADE
フルカワ
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黒染めプロジェクト詳細は>こちら<