おいしいデニム
初めてデニムパンツを買ってもらったのは、たしか小学3年生くらい。
近所にある小さな商業施設でしたが、
なんだかオシャレな香りのする店員さんに、サイズを測ってもらいながら
「遂に私も大人の仲間入り!」と心が躍ったものです。
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それぞれの時代の思い出に、かならず登場するのがデニム。
年齢をかさねるたび、トレンドも、服の好みも、体型も、どんどん変化していきますが
デニムは変わらず、そんな私たちを受け止めてくれる。
あぁなんという懐の深さ・・!
「普遍」と書いて、デニムと読んじゃっても良いのではないかと思うほど!
ちょっとオーバーでしょうか…。
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トップス:CH アツデニムロールカラーTop
ボトムス:CH アツデニムスソタックPT
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sisamではノンウォッシュの生デニムと呼ばれるジーンズアイテムを作っています。
「なまでにむ」という響きが、なんだか美味しそうで個人的に気に入っているんですが、
こだわりシルエット、季節をえらばない生地感、コーディネートのしやすさ、
そして何より、色や風合いを自分で育てていくことのできる楽しみがあります。
良いとこどりデニム。
そう、まさに、おいしいデニムなんです。
デニムアイテムを作ってくれているのは、インドのCreative Handicraftsの皆さん。
ムンバイの空港近くに広がる巨大スラム街で長年活動しているフェアトレードNGOです。
色とりどりの洗濯ものがはためくスラム街。
ここに住むのは、Creative Handicraftsで約10年働いているシャブナムさんです。
縫製のスキルはもちろんのこと、責任感があり、今ではリーダーを任されているそう。
Creative Handicraftsに入って変化したことは、
奨学金制度を利用して子どもたちにしっかりと教育を受けさせることができたこと。
そして以前より少し広い家(といってもまだまだ狭いのですが)に引っ越せたことだとお話されていました。
シャブナムさんのような多くの女性たちが、この場所で確かな技術と誇りをもって、
素敵なデニムの品々を作り出してくれています。
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また、今年はショート丈のデニムパンツに、
インドの伝統的なミラーワーク刺繍をほどこしてもらいました。
キラリと光るさりげないワンポイントが、彼女たちと私たちをつなぐ秘密の合言葉のようで、気に入っています。
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彼女たちの物語を宿しながら、そこに私たちの大切な思い出も足されていく。
時間を重ねるほどに、デニムの表情や色、手触りとなって
一緒に日々を生きてくれているような感覚にさせてくれる。
それがsisamのデニムが長く愛される理由なのではないかなと、私は思います。
FAIR TRADE LIFE STORE by sisam FAIR TRADE
タニ
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■2019Spring&Summer Collection「Re:Standard」