だからオーガニックコットン
私たちが日々肌に触れるもの。
一番は「コットン」かもしれません。
幼い頃は、手芸屋さんに売っている「綿」の状態しか見たことがなかったので、
はじめてコットンの実をみたときは「なんて不思議な植物なんだ・・・!」と、
なんだか宇宙的な感動がありました。
自分が毎日、「植物」を着ているんだという感覚も、この時はじめて持ったように思います。
私たちの生活には、なくてはならないコットン。
NO COTTON NO LIFE!!
誰の手で、どのように育てられ、
どんな工程で「生地」という綺麗な形になっているのか。
sisamに入社するまで、私はその背景について深く考えたことがありませんでした。
コットンを育てる人
古くからコットンを栽培していたインドでしたが、多国籍企業の進出により、
遺伝子組み換え種のコットン栽培が急激に広まりました。
しかし、それは生産性はとても高い反面、良い種をつけず、
花粉もできない命の繋がれない種だそうです。
また、水をたくさん必要とする種でもあり、灌漑(かんがい)の整わないインドのほとんどの畑では育てにくいものでした。
病害虫にも弱く、企業から専用の農薬を買い続け、借金や健康被害を抱える農家も少なくありません。
そんな状況を変えるために立ち上がったのがインドの「チェトナ・オーガニック」という農民組合。
「持続可能な農業」をビジョンとし、綿農家の人たちが遺伝子組み換えの種を使わず
オーガニック農法にこだわった農園で綿の栽培ができるようサポートしています。
まだまだ大事なことは男性が決める。といった封建的な価値観が根強く残るインドですが、
チェトナのオーガニックコットンの栽培では、女性たちが中心になって活躍しています。
地域や家庭の中で、女性がさまざまな決め事の際に発言し参加できるようにまでなってきているそうです。
種まきの時期は、日本の梅雨と同じ6月頃。
雨が降るのを空とにらめっこしながら待ちます。
灌漑のない小さな農家がほとんどのため、とにかく雨頼みだそう。
収穫は、日本の11月~12月がピーク。
ただ2月頃でも、まとまった雨が降ったら、固まっていた綿が復活して、
まるでボーナスのようにぽこぽこと成ったりすることもあるそうですよ。
コットンから服へ
(chetna organic facebook引用)
さて、この後、収穫された綿花は、中の種を取って糸にするためにオーガニックコットン専用の紡績工場へ運ばれます。
(chetna organic facebook引用)
たっぷりの綿が積まれている風景は、なかなかの迫力!!
なんだか巨大ないなり寿司にも見えてきますね…。
そして、ここからは国際ファトレード認定を取得している縫製工場「ラージュ・ラクシュミ」にバトンタッチ。
裁断、縫製、検品など、多くの工程を、それぞれのプロフェッショナルが丁寧に進めていきます。
ラージュ・ラクシュミでは、チェトナ・オーガニックが育てたオーガニックコットンを、
フェアトレードプレミアム付きの価格で買い、作り手やその家族の暮らしを支えているのです。
ラージュ・ラクシュミのWEBサイトでは、
「コットン畑はとても美しいんです! そしてコットンはとても美しい花を咲かせるのです。」と力説されています。
コットンを単なる材料としてではなく、「大地からの恵み」として大事に思っているんだなということが伝わってきますね。
こうして、多くの人の手や思いに触れながら、一枚の服が出来上がっていきます。
私たちがオーガニックコットンを選ぶ理由。
それは肌に触れたときの心地よさでしょうか。
オーガニックであることの安心感でしょうか。
家族や、海の向こうの誰かを思う気持ちでしょうか。
理由は人それぞれ。
ただ、私たちがオーガニックコットンとともに、
日々をより心地よく、豊かに過ごせることは確かです。
コットンの栽培法のなかで、今はまだ全体の1%にも満たないオーガニック農法が
再びスタンダードになっていきますように。
そんな願いを込めた、今年の春夏アイテムを少しご紹介します。
力を抜くことの美しさ
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ゆったり袖のトップスは、シンプルなデザインの中に、程よい脱力感をもたせてくれます。
美しい大人の抜け感で、おしゃれ着だけでなくビジネスシーンでも使えますね。
今の季節は、中に袖口を折り込んで、七分袖風に。
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嬉しいロング丈のカーデは、少し肩幅を下げたことで、リラックス感と動きやすさを叶えています。
かちっとしすぎない柔らかなシルエットで、お出かけ着としても室内着としても使える一品。
さらに体形をカバーして縦長効果もアップ!! ありがたやありがたや。
大人びた可愛さ
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ひらひらと風に舞うフェミニンなトップスは、「可愛らしすぎない大人の可愛さ」を意識しました。
袖と見頃の生地を変えることで、こだわりが感じられる存在感に。
あえてボーイッシュなボトムスと合わせるのもおススメです。
このまま踊りだしたくなる軽やかさですね。 たったら~ん♪
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キャップ好きな方、帽子好きな方、えぇ~い!そうでない方も、さぁさぁご注目!!
春夏にも心地よく楽しめるオーガニックコットン素材のキャップが登場しました。
ちくちくしない、快適なかぶり心地です。
カジュアルな可愛さを楽しむには、「さらっと小物づかい」がキーワードですね!
みんなで着ることの心地よさ
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CH ウスデニムダイケイPT (左)
CH ウスデニムテーパードPT (中央)
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性別や年齢、服の好み・・・
そんな境界線を軽々ととびこえて楽しめるコットンTシャツ。
「心地良い」を家族や友人とシェアして、より心地よい日々を。
だから、今日もオーガニックコットン!
一人ひとりの「ちょっとしたこだわり」が、私たちの日常になっていきますように。
FAIR TRADE LIFE STORE by sisam FAIR TRADE タニ
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