紅白sisam合戦 2023
今年もやってまいりました、紅白sisam合戦!!
毎年この企画をたのしみにされている方もいるそうで、わたくし司会のタニもいつにも増して
文字を打つ手が踊っております!
さてさてそれではまいりましょう!
静寂の白。
開いたノートの1ページ目。
ここからどんなものにも変わっていける。
そんな自由とはじまりの色。べべん!!
白のコーデ派、白組の皆さん!
情熱の赤。
時に甘く、時にすっぱい。
そうそれはあなたとわたしの日々のように。べべべん!!
赤のコーデ派、赤組の皆さん!
今年は、8名のスタッフが出場いたします。
お題は「2023年を振り返り、心にうかびあがる一曲」。
出場者はみな、舞台袖で緊張の面持ちです…!
ご自身の一年も振り返りながら、それぞれが選んだ8曲に想いをのせて
ゆるりとお楽しみください。
紅白sisam合戦、スタートです!!
//////////
身長168cm
OCN カタアゼアミロングカーデ / SN クロシェットベスト / OCN リブタートルネックトップ /
KL WGボリュームタックキュロット / subakamana ループピースイヤリング
白組トップバッターはオンラインストアのワクイ。はにかみ笑顔で登場です。
長身スタイルを活かした、白の縦長ライン。
ちらりとのぞく手編みベストの模様とガーゼパンツの色もグレーで統一。
異素材のアイテムを色でうまくまとめたスタイリングです。
選んだ一曲は、槇原敬之の「四つ葉のクローバー」。
京都音楽博覧会で、マッキーがラストにうたった一曲。
雨のなか、客席に全力で手を振り、最高の笑顔から放たれた、驚くほど美しく強い歌声。
「夢とか希望とか絆とか愛を この世界が失ってしまわないように。
夢とか希望とか絆とか愛を この僕らが失ってしまわないように。」
暗いニュースが続いた2023年。
でも、今この瞬間も、こんなにも力強く歌い続けている人がいることに、ハッとなりました。
それは途方もなく大きいメッセージでもあり、
ワクイの心の器に優しく着地する、自分のために向けられたメッセージにも感じたそうです。
これぞ歌の力。
あの日、あの歌声をうけとった何千人もの「自分」。
歌声はそれぞれの日常のなかで形を変え、今もこの京都の街に響き渡っているような気がします。
身長160cm
CH OCコーデュロイカケラジャケット / CH OCコーデュロイスリムグルカパンツ / OCN ユニセックスカケラトップ
勢いよく飛び出したのは、赤組、卸営業部のナカイ。
テラコッタのセットアップで気合十分です。
個性派ではありますが、飾りすぎない温かさをまとっているのは、コーデュロイの柔らかい光沢のおかげです。
選んだ一曲は、くるり&ユーミンの「シャツを洗えば」。
コロナムードが明けて、どこでも出かけられるようになった今。
内と外が混ざり合う日常が戻ってきました。
そんな忙しい朝を、みずみずしい時間にしてくれたのがこの曲。
「あの頃と同じように 今も心ひるがえり」
朝の風が、メロディーにのって青空へあがっていきます。
外にも出られる今だからこそ、内である「家」を整えることを大切にしだしたナカイ。
その一つが、あまり得意ではない洗濯。
シャツを洗えば、心までパリッとすっきり仕上がってくる。
当たり前のことを、当たり前に大切に呼吸していく。
繰り返していく生活を、やわらかく鼓舞してくれる朝の応援歌です。
身長161cm
SN フックラロングカーディガン / CH OCコーデュロイサイドボタンパンツ / OCN ラウンドネックトップ
つづいては、卸営業部のサワダ。
やさしい雪景色をみているような、白のワントーンコーデで現れました!
手編み模様をたっぷりたのしめるカーデが主役。
冬っていいなぁ。白っていいなぁ。内側からほっこり温まるスタイリングです。
選んだ1曲は、SUSHIBOYSの「木にしない」。
裸の人たちがたくさん現れる刺激的なミュージックビデオにどきどき。
あれ、、でも意外とめっちゃ良いこと言ってないか? そのギャップにノックアウトされました。
2年前までタイに住んでいたサワダ。
おおらかで自己肯定感の高いタイの人たちに囲まれて、自分らしくあることを気にしないで過ごしてきました。
日本に戻ってからの日々のなか、いつのまにか自分のなかに渦巻きだしたのは「周りにどう思われるか」。
いかんいかん、気にしない。
悩みの種に水をやらず、木にしない。
頭のなかでは、ミュージックビデオのように自分も裸になってのびのび踊っているサワダ。
何事もカラカラっと笑い飛ばせるサワダの「気にしない」は、そんな強さと美学でできています。
気にしない。木にしない。
その分、自分が自分であることに、たっぷりと栄養をあげて。
身長174cm
CH EMOCツイルフロントZipコート / MH EMタテシマコンフォートシャツ / CH EMOCツイルワンタックパンツ / SN アラン2wayネックウォーマー
ニット小物の一点勝負!
倉庫チームリーダー、オハラの登場です。
少しだからこそ、赤の魅力が際立ちます。
コーデはブラウントーンで統一させて、色の足し算をシンプルに。
選んだ一曲は、オフィシャル髭男dismの「日常」。
アンビエント音楽を中心に、ディープに音楽漬けで生きていたオハラが、
ここにきて選んだ、ばりばりのJ-POPミュージック。
毎日の倉庫作業のなかで、常に流れているそれぞれ好みのBGMに
ここ一年、若手スタッフが黒舟のごとく持ち込んだ、いわゆる「最近の音楽」たち。
ふーんと聴き流していたなかで、「ん!?」とおもわず耳を向けたのが彼らの音楽でした。
曲のつくりがすごく上手い。1曲のなかで世界がぐるんとひっくり変える。
自分の音楽世界に、また少し奥ゆきを作ってもらえた出会いでした。
30ほど年のはなれた若いスタッフの感性に、おもわず教わることは決して少なくはありません。
年を重ねるほど弾力を帯びてきたオハラの「日常」。
それでもまだまだ、出会いのたびに柔らかくほぐされて、豊かに形を変えていくのだと思います。
身長157cm
CH OCコーデュロイカケラシャツワンピース / MH ヨコボタンワイドパンツ
つづいての白組は、あったかワンピースで登場!商品部のウメトです。
柔らかい光沢をはなつ白コーデュロイのAラインを、シンプルに楽しむコーデ。
ちらりとのぞく同系色ワイドパンツもポイントです。
今年の一曲は、KANの「まゆみ」を選びました。
KANの訃報をきいたとき、頭のなかで鮮烈によみがえった高校時代のテレビコマーシャル。
1993年に放映された三ツ矢サイダーのCMです。
小島聖演じる高校生の少女が、どんどん大人になっていく。
その後ろで波打つように流れる「まゆみ」の素敵なメロディライン。
数十秒の映像に強烈なほど凝縮されていたのは、いつの時代も私たちが憧れる、
美しくはかない「成長」そのもの。
まさに、あの頃大人になろうとしていたウメトにとっても、あの数十秒はあまりに色鮮やかなものでした。
「まゆみ 最近の君はどう」
大人になったウメトに、時を越えて、再び優しい問いをかけてくれる一曲。
聴く人だれもがその時ばかりは「まゆみ」になり、
過去と今をつなぎあわせながら、追い風を感じられる。
このさみしさとともに、いつまでも残っていてほしい名曲です。
身長156cm
SN アランプルオーバー / MH 手織シサムノロングガウチョパンツ
大人な赤の選択肢。つづいては商品部のワタナベです。
手編みニットとワインレッドが出会うと、なんとも素敵な存在感を放ちます。
そのレッドをぐぐぐっと主役に押し上げているのが、手織りのグレイボトムス。
グッドカップルな2色のスタイリングです。
ワタナベが選んだ一曲は、小椋佳の「夢積み上げて」。
2023年、混沌とした世界で自分の日々を過ごすなかで、気付けば口ずさんでいた懐かしの曲です。
人の数だけ、それぞれの歴史があり、想いがあり、正義がある。
違いばかりを嘆くんじゃなくて、相手とのわずかな「重なるところ」を見つけていく喜びを。
小椋佳さんから放たれるシンプルな一節一節が、ワタナベの日常の追い風となった一年。
「互いの違いを愛しみながら 互いの願いを重なる場所を 諦め知らずで探してみよう」
この歌のメッセージが、この世界でしずかに響き渡る2023年だったように思います。
身長169cm
OCN ユニセックスカケラトップ / CH EMOCコーデュロイワークパンツ
白組ラストは、倉庫チームのカメダ。
細やかな模様のはいった白トップスは、オーガニックコットンのニット。
肌あたりの気持ち良さをゆったり楽しむ、リラックススタイルです。
選んだのは、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの「ドロップ」。
ミッシェルの音楽とともに育った世代にとっては、一つの時代が終わってしまった2023年。
チバユウスケの唯一無二の声が、変わらず耳に沁みついています。
高校時代、思春期真っただ中のカメダの悩みは「どんな服を着ていいかわからない」。
当時、大阪にあった、ある服屋のイメージモデルがミッシェルのメンバー。
その写真を見て、ためていたおこづかいで、Tシャツと革ジャンを買ったそうです。
周りから見ればとてもささやかな一日。でもそれはカメダにとって忘れがたい人生の起点。
自分がかっこいいと思うもの、自分をかっこよくするもの、
少しずつ探っていく長い長い旅路。そのスタート地点に立った瞬間でした。
あれから20と余年。
父親になったカメダのなかで、今も変わらず「ドロップ」の美しい詩が流れ続けています。
身長156cm
さてさて、オオトリは、今年も司会のタニが担わせていただきます!
たっぷりの刺繍を携えた、ガーゼワンピースで登場しました。
着る人も、ともに歩く人も、心の温度がぐぐっと上がる一枚です。
選んだ曲は、Chappieの「水中メガネ」。
3月に、一人旅をした北海道の知床。
白銀の夜、次の電車までは2時間待ち。
ぼんやりと光る看板に誘われて、お寿司屋さんの暖簾をくぐると、74歳の大将がひとりでテレビを見ていました。
「35歳か~。大丈夫よ。まだまだこれから。」
得体の知れない不安や焦りをもっていた当時の私を見透かすように、温かな笑顔を向けてくれた大将。
あれほど優しく確信をもった「大丈夫」という言葉を聞いたのが初めてで、
あぁきっと本当に大丈夫なんだと、心の底から何かが溶けていったような気がしました。
その後、時間つぶしにはいったカラオケBOXで通されたのは、まさかのパーティールーム。
だだっぴろい部屋の隅に座り、ひとりで堂々と熱唱したのがこの曲でした。
「水中メガネで 記憶へもぐろう」
きっと何年たっても、あの大将の「大丈夫」は記憶のなかで優しく揺れているのだと思います。
過ぎゆく2023年。
皆さんの水中メガネでは、どんな言葉や、どんな風景が揺れているでしょうか。
ほ~た~るの~♪ひ~か~あり~♪
今年もいよいよ残りわずか。
日が沈んで、日が昇る。
当たり前の繰り返しに、特別な意味をもたせてくれる年末年始。
来る新年もまた、その繰り返しのなかで
皆さまがたくさんの喜びや彩りを重ねていけますように。
それでは皆さま、どうぞ良い新年をお迎えください。
2023年の感謝をここに込めて。
FAIR TRADE LIFE STORE by sisam FAIR TRADE
タニ