
SISAM COFFEEができるまで

シサム工房では、フェアトレード&森林農法、そして焙煎にもこだわった美味しい「SISAM COFFEE」をお届けしています。
私たちが日々口にしている一杯のコーヒー。
ふぅ・・という美味しいため息と共に、ささやかな幸せの時間が訪れます。
皆さんは、そんな日常の「美味しい」の背景に思いを馳せたことはありますか。
今回は、SISAM COFFEEが私たちの手元に届くまでの、
長い長い旅のルーツを辿っていきたいと思います。

SISAM COFFEEの生豆はどのようにつくられているのでしょうか。
実は、コーヒー果実はすぐに採れるわけではありません。
生豆の苗を植えてから、最初の収穫までは約4年。
そしてフルに収穫できるようになるまで約7年と、気の遠くなるような時間がかかります。

この地域では、12~2月頃に「コーヒーチェリー」という実が赤く色づき始め、収穫のときを迎えます。
収穫はすべて手摘みです。
一つ一つ実の状態をチェックしながら、丁寧に収穫していきます。

まるでジャングルのようなところにコーヒーの木が生えていますね。
SISAM COFFEEの生豆は「森林農法(アグロフォレストリー)」で生産されています。
単一の作物だけでなく様々な作物を一緒に植えることで、森を守り、
生産者が単一の作物に頼るリスクを減らせる農法です。

山あり谷ありの道を、彼らと関わる環境NGO「コーディリエラグリーンネットワーク」のスタッフは、
このジプニーという小さなバスに乗って、数時間かけて通っているそう。

育てるのも時間がかかりますが、実は大変なのは生豆にする作業。
まずはパルパーという機械や手作業で果肉を取り除きます。

次にヌルヌルとしたペクチン層をとるために発酵をさせ、水で洗い、浮いた豆やゴミを取り除きます。
そして毎日かき混ぜながら2週間程乾燥。
ベストな水分量にするまで忍耐とコツが必要です。

村には脱穀機械がまだないので、杵と臼を使って、殻を取り除きます。
こちらもと腕力と根気のいる作業ですね。
最後に手作業で不良豆を取り除く作業をして、いよいよ完成です。
生産者から豆を買い取るのは、環境NGO「コーディリエラグリーンネットワーク」。
スタッフは秤と現金をもって集会所に行き、一人ずつ生豆をチェックして値段交渉を行います。

たくさん豆をもってきても、虫くいがあったり、未熟な豆があったりして、
良質な豆として買い取れる量がかなり減ってしまう場合もあるそうです。
かわいそうだから・・・と思ってしまう気持ちをぐっと抑え、「これだけの豆がどうしてこの値段になるのか」根気強く説明を。
「農家の人たちが良質な豆を作って生き残っていくには、心を鬼にして指導することも大事!」
と環境NGOコーディリエラネットワーク代表の反町さんは話します。
そして、長い時間をかけて大切に育てられた良質な生豆が、
海を越えて日本に届くのです。

最後に、良質な生豆を活かすのに重要なのが、『焙煎』 です。
焙煎をしているのは、京都府の南部でスペシャルティコーヒーを専門にしている中山焙煎所さん。
粒の揃った希少なフィリピンのアラビカ種の生豆を、美味しいSISAM COFFEEに仕上げています。
焙煎から袋詰めまで、中山さんがすべて手作業でしてくださっているんです。
「発売スタートから、お客様、生産者側と、どんどん広がりを見せていて驚きと嬉しさを感じています」と語る中山さん。

こうして、たくさんの人の手から手へ
長い長い旅を続けたSISAM COFFEEが、私たちのもとに届くのですね。
私たちが目指したおいしいコーヒーとは、飲み手(買い手)にとっての極上の一杯であるだけでなく、
作り手、買い手、売り手、世間(社会)、地球環境にも良い、五方みんなが幸せになる仕組みづくりのコーヒーです。
一杯のコーヒーの背景には、そんなたくさんの人々の想いやストーリーが詰まっています。
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