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カカオのふるさと

2月は、街の景色や私たちの心が、チョコレート色で染まる季節。

バレンタインを理由に、あの甘みを口いっぱいに頬張っている私たち。

「カカオ」が原料だということは知っています。

ただそれがどうやったら、あんな美味しい塊に変わるのか
具体的にイメージを持てる人は、少ないかもしれません。

私の隣の席で日々仕事をしているスタッフのウシジマは、
そんな背景とともにチョコの美味しさを味わえる
「フェアトレードチョコレート」の世界に魅了されて、早15年。

チョコレート検定エキスパートの資格をもってるほどのチョコLOVERなんです。

そんな彼女が、先日フィリピンのカカオ農園を訪ねてきました。

彼女がフィリピンで過ごしたのはほんの数日。

ですが、そこで過ごしたわずかな時間を通して、彼女が見た景色、感じたことが
日本で暮らす私たちにとって、
“一味ちがうバレンタイン”を迎えるきっかけとなりましたら幸いです。

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「カカオのふるさと」
~フィリピンのカカオ農園に行ってきました~

「カカオがどうやって育っているのか、自分の目で見たい!触って確かめたい!」

そう思い続けていた私は、
カカオを栽培しているタイジュさんと知り合
った翌月、
フィリピン・ミンダナオ島のカカオ農園に立っていました。

カカオの栽培に最適とされるのは、
南北緯20度のカカオベルトと呼ばれる熱帯地域。

年間を通して20度以上の気温が必要なカカオは、一方で強い日差しが苦手。
シェイドツリーと呼ばれるカカオよりも背の高い木々を必要とする植物です。

訪れたカカオ農園は北緯6~7度、平均気温は28度。
ココナッツやバナナの木の心地よい日陰の中にありました。

カカオは1年を通して実をつけますが、半年に1度収穫のピークが訪れます。
ミンダナオでは5月頃と11月〜1月頃。

枝先には、人の顔よりも大きな葉っぱ。
琵琶の葉に似ていますね。

幹には緑や赤、黄〜オレンジのカカオポッドと呼ばれるカカオの実が直接なっています。

カボチャのような手触りでひんやりしていて、ずっしりとした重量感が。

今年の実は雨が少なく小さめとのことでしたが、それでも1個500g程度。
大きい時にはその倍近くにもなるというから驚きです。

フィリピンの朝は早い。

朝5時頃、私は鳴り響く教会の鐘で目を覚ましました。

教会の隣の、児童養護施設HOUSE OF JOYのゲストハウスの朝です。
私が目を覚ました時には、人々の朝はとうに始まっているように感じました。

カカオ仕事は、カカオたちの状態に応じてその時に必要な仕事をする、
といった具合で始業時間が決められているわけではないそうです。

収穫作業をご一緒させていただきました。

植えられているカカオの木を見て回り、
黄色やオレンジに熟れている果実だけを1つずつ収穫して回る。

当然、収穫したカカオポッドをもって歩き回るのですが、
10個収穫したくらいから「重いですね」と弱音を漏らしてしまいました。

ちょっと気合を入れて米袋を運ぶようなイメージです。

収穫したカカオポッドはまとめておいて、水牛の力を借りてぬかるんだ坂を上り、
小屋まで運びます。

それから、なたを使ってカカオの種子を取り出します。

かぼちゃを切る時、包丁が入りにくいあの質感なので、
勢いをつけてなたを振り下ろさなければいけません。

ケガをしそうで怖い作業です。

2〜3か所に切り込みを付けたら、
バキッと実を割り開き、白い果肉に包まれたカカオの種子を取り出します。

そのあとはバナナの葉を敷きつめた木箱に流し込み、発酵スタート。
2段階の発酵ののち、天日干しでじっくり乾燥させます。

こうして、「カカオ豆」と呼ばれる状態となるのです。
収穫してすぐに出荷、とはいかないところに、ほかのくだものや野菜と大きく異なる点があります。

フィリピンでは、果肉を取り出した後の工程を、カカオ農協に任せている農家が多いと聞きました。

安定した発酵にはまとまった量の果実が必要なため、
小規模のカカオ農家では、その都度の収穫量だけでは難しいのです。

集められたカカオは、”タブレア”と呼ばれるカカオ分100%の固形物へ加工され、
国内に流通しているそうです。

短い滞在期間中、空港以外では板チョコを目にしませんでしたが、
一方で海外大手メーカー製のカカオ分の低いチョコレート菓子はコンビニなどにも並んでいました。

カカオの栽培といえば児童労働が大きな問題となっています。

今回のフィリピンのカカオ農園で児童労働を見ることはありませんでした。

しかし、訪問した地域の生活水準はフィリピン国内でも低く、
様々な困難を背負って生きている人・子どもが多いそうです。

「過酷な経験をしてきた子どもたちがいる。
僕たちが高品質のカカオを生産する基盤をつくることができれば、
その子たちが大きくなったとき、安心して暮らすための仕事として、
カカオ農園が地域の人々の暮らしを受け止められるかもしれない」

そう静かに話してくれたカカオ農園のタイジュさん。


質素ではあるものの、それが生き物だったことのわかる新鮮な食べ物をいただき、
おひさまと一緒に寝起きし、笑いあって1日1日を重ねる暮らし。

それは日本よりも健康的で豊かさに満ちているようにも感じたほど。
すっかり、この日常が好きになっていた私です。

タイジュさんの話を聞いて、しばらく何も言えませんでした。
この農園で、カカオとそこで働く人が引き受けているものの重さが後からずっしり響きました。

カカオの長い旅。

木漏れ日の中で大切に育てられ、時間と行程を積み、たくさんの人の手を介して、
いま私の口の中に。

チョコレートが口の中でほどける瞬間に、カカオの記憶を想像することができそうです。


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ウシジマ

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