我が春のとなりには
真っ新なページがぱらりとめくられる、春。
スタートダッシュの白線に立っているような気持ちになる季節です。
「味噌汁の出汁を丁寧にとれる人になりたい!…いや、なる!」
これは私のここ数年の口癖。
毎日口にするものを、より美味しく豊かにするための
「手間」を惜しまない生活を大切にしたいと常々思っています。
とはいえ、声高らかに目標を言ってみても、
なかなか行動と継続がともなわないのが、私たち人間の情けなく面白いところ。
でもそんな固くなった私たちの背中をすっと押してくれるのが
「春」というタイミングと、そこに寄り添ってくれる「相棒」だと思うんです。
sisamで働くスタッフたちも、どうやら来る新しい季節に向けて
それぞれの抱負を持っているようです。
彼らは春の日々を伴走してくれる相棒に、何を選ぶのでしょうか。
学ぶ
毎朝早起きして、野球部の朝練に行く息子たちにお弁当を作っていたスタッフのタネ。
“ぶわぁー!っとめまぐるしい日々を過ごしていると一年なんてあっという間。
この春、次男が高校に入学することで、ようやく少し時間にゆとりができます。
学校や講義に通うだけじゃなくて、美術館に行ったり、音楽を聴きに行ったり。
これからは自分の世界を広げる「学び」に貪欲になっていきたい。”
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そんな「学ぶ」へ向かう足どりを軽くする一押しは、好きな服で身を包むこと。
“インドの職人たちが手間暇をかけて仕上げた一着。
そんな特別な服を着ているだけで、自分自身のことも大切にできるような気がします。
収納たっぷりの草木染のカバンもお供にしたいです。”
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“「学ぶ」ためには、日々にゆとりを作ることも大切。
仕事や家事の合間に、ちょっとしたゆとりタイムを作ろうと思います。”
そんな「ちょっとした」にちょうど良いサイズのマグは
手描きされた味わいあるボーダーが可愛い一品。
軽食入れには、お気に入りのつづらを。
“おにぎりをつづらの中にぽこぽこ並べる。
その愛しい光景を思い浮かべるだけで、なんだか作り甲斐があるんです。”
「学ぶ」ことで、五感を豊かに。
タネが迎える春には、多くの出会いが待っているはずです。
心うごくこと
「こんな料理作ってみたいな」とか「この人みたいに暮らしたいな」とか
日常的に心がうごく瞬間はだれにでもあるはず。
でもそこに鈍感になってしまうと、忙しい日々の中で
ついそのまま流れていってしまいます。
「心がうごく」その瞬間に気づき、しっかりキャッチできる人になりたい。
そう話すのは、スタッフのカタオカ。
“自分自身がそうなることで、取引先との日々の会話や、カタログづくりなど
人の心をうごかせる仕事にも、少しずつ繋がっていけばいいなと思います。”
カタオカが、4歳になる息子のために編み上げた、可愛いおにぎりチョッキ。
“ある日バザーで見つけた手編みのセーターがあまりにも素敵で。
私もそんな手仕事をしてみたいと、まさに心がうごいた瞬間でした。”
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休憩時間には、いつもコツコツと編み仕事に励むカタオカ。
そんな編み道具入れには、sisamの巾着袋が使われています。
“sisamの巾着袋って、毎年おもいがけないものがプリントされているんですよね。
色んなものを、色んな巾着袋に入れて、持ち歩いています。
かばんを開けた時に、そんな楽しい柄が目にとびこんでくる喜び!
それが日常のささやかな幸福なんです。”
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日々の装いにも、心うごく手仕事があちらこちらに。
“ワンピースの袖の部分には、インドの女性たちが縫い上げた手刺繍が
ほどこされています。
日々、こうして世界中の素敵な手仕事に触れていることも
心のスイッチをオンの状態にできる秘訣なのかもしれません。”
そんなカタオカを見ていると、私も春から何かを始めたくなってきました。
どうやら「心うごくこと」は
人から人へ、広がっていくようです。
バランスをとる
もうすぐシサム工房に入社して一年になるスタッフのアズマ。
この春から二年目にはいるタイミングで、「バランスをとる」ことを意識していきたいと話します。
“仕事を一生懸命することは大切。
でもそのために、自分の時間をゆっくりと好きなように過ごすことも、同じくらい大切だと思って。
どこかに旅行に行ったり、身体をじっくり休めたり。
それをまたsisamでの仕事のモチベーションに循環させていきたい。”
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入社当時から、SISAM COFFEEが毎日のお供。
まさにリラックスと集中のバランスをとってくれる美味しい一杯です。
“深煎りタイプが個人的に好きですね。
フィリピンの栽培環境や作り手の技術、焙煎へのこだわりが
この味わいを生み出しています。
そしてそのお供には、やっぱり白マグ!
コーヒーの美味しい色をうまく引き立たせてくれる色です。
マットな優しい白色と台形が可愛いんですよね。”
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日々の装いは、シンプルかつ機能性のあるものを。
“仕事でもプライベートでも着れる。これもバランスのとれた一枚なんです。
ジャケットを羽織るだけで、カッチリとした雰囲気に仕上がってくれるので
重宝しています。
動きやすさもあるので、休日には小物やボトムスで遊びながら
カジュアルな装いにも使っていきたい。”
仕事の時間と自分の時間。 =のようで=ではない。
アズマの話す”バランス”は、きっとどちらの時間も丁寧に、
そして大切に過ごすということなのだと感じました。
脱
スタッフのトクダが掲げるのは、「脱」の一文字。
“ヨガやカンフー教室の先生からよく「力を抜く」ということを言われるんです。
例えばヨガのポーズをとっているとき、脱力!と言われても
これがなかなか難しい…。
いかに普段、身体に力がはいってしまっているのか気づかされます。
そしてその力が抜けた時こそ、本当に必要な力が出せることがある。
あぁこれって自分の日常生活や仕事にもつながっているなと思ったんです。”
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そんな「脱」の手助けをしてくれるのは
ヨガにも、おしゃれ着にも使えるアイテムたち。
“このゆったりトップスは涼しいピケ生地が気持ち良いです。
ポロシャツみたいな肌触りを、Tシャツとして楽しめるのが良いなぁと思って。
クロスパンツは涼しいし、身体のラインを隠しながらも
きれいにも見せられるのが好きです。”
“「脱」には脱するという意味もあります。
何かを脱したとき、次に進めることもあると思うんです。
いまの自分から脱するということも、日々の目標にしていきたい。”
服だけじゃなく、色んなものを着こんでしまっていた心も身体も、
暖かな風とともに、サッと脱ぐことができる季節なのかもしれません。
動く
桜咲く鴨川、大文字山、下鴨神社・・
sisamの事務所のある京都市左京区は、
春になるにつれ、とにかく身体を動かさずにはいられないほど
魅力的な自然や文化が、私たちを誘い出します。
“休日はできるだけウダウダ、ダラダラしていたいけれど、
健康のことを考えて、とにかく意識的に「動く」ことを大切にしていきたい。”
そう話すのは、スタッフのマツダ。
“先日、屋久島を歩いてきました。
毎日コツコツと身体を動かしたことで、
自分が目標にしていた地をしっかりと歩けたという自信につながったんです。”
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そんなマツダが、日々の「動く」ことのパートナーに選んだのは、
インドのブロックプリントかばん。
“なんか「ブラリバッグ」っていう響きが良いですよね。
財布やハンカチなど最小限の荷物をもって、
ブラリと気軽に外に飛び出せるサイズ感が気に入っています。
ジャポニカ米、インディカ米…そんな世界のお米柄というのが、また素敵ですね。”
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ブラリバッグと合わせるのは、
肌にも心地よいオーガニックコットンやガーゼに身を包んだ
春らしいコーディネート。
“ラップパンツが特にお気に入り。
パンツの動きやすさと、スカートのようなきれいなライン。
まさに良いとこどりなアイテムなので重宝しています。”
“春には鴨川を散歩したいですね。
土手に座りながら、お米柄のバッグからおにぎりを取り出す…なんて良いなぁと思います。”
お気に入りの何かを持つことで、
心に描くシーンが増えていく。
それだけで、わたしたちの身体には
自然とエンジンがかかるのではないでしょうか。
私の春のとなりには…
僕の春のとなりには…
そんなそれぞれのストーリーが、
芽吹きの音とともに聴こえてきそうです。
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タニ
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