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私のための15日と8時間
数秒単位で、大量のモノが生み出せる私たちの社会。
いかにスピーディーで、効率的で、均一か。
あらゆるモノを売る私たちの社会で、
それがどこか当たり前の指標のようになってきている気がします。
だからこそ、「時間」を感じられる何かを手にしたとき、
私は不思議な幸福感を感じずにはいられません。
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今日、私が巻いている一枚のショール。
光の筋のようにとても繊細な糸から、ふんわりとしたショールが作られるまでに
少なくとも「15日と8時間」かかるといいます。
それは「手間をかけている」でまとめてしまうには惜しいほどに
作り手のエネルギーや美しい技術が詰まった15日と8時間です。
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伝統的な技術を持った人々がたくさん暮らしているインドの村々。
時代とともに廃れつつあった、多くの手仕事が
フェアトレードを通して、再び活気を取り戻しつつあります。
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今まで「手織りショール」と聞くと、とにかく「織る」という行為に
時間のほとんどを費やすイメージを持っていました。
でも実は、ショールづくりは織機に糸をかけるまでの準備が大変なんです。
ものすごく細い糸を一本一本、機にかけていくのは、気の遠くなるほど繊細な作業。
さぁいざ織り始めるぞ!という段階までに、15日ほどの時間を要するそうです。
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そこから、パタリ、パタリと布を織り上げていくのに丸一日、8時間ほどかかります。
糸の繊細さゆえに、途中で糸が切れてしまい、やり直し…ということもよくあるそう。
今季にsisamに届いたのは、8つのデザインのショール。
そのどれもが、そんな作り手の技術と根気から生まれたものです。
個性ひかるボーダーを
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角度や巻き方によって、さまざまな表情を見せてくれるハーモニーショール。
異なるタイプのボーダーを組み合わせたことで、ふんわりとした印象に
可愛いメリハリをつけています。
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涼やかなボーダー模様が織られているのは、フリア村の暑い暑い家の中。
夏場には、じりじりとエネルギッシュな太陽が照り付けます。
そんななか、ひたすらパタン、パタンと織機を動かしていく作業は、とても根気がいるもの。
タテ糸に白を使ったことで、どの色の組み合わせも爽やかに仕上がっています。
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その柔らかさゆえ、ワンポイントとしてヘアバンドのように簡単に巻くこともできる一枚。
無地の服にも、一気に個性をまとわせることのできるショール技です。
シャリふわが好き
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リネン60%、オーガニックコットン40%の糸で織り上げたショールは、
その絶妙なシャリ感に、毎年ファンが増えつづけています。
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繊細な織仕事が、やわらかく、心地よく、肌に馴染んでくれます。
そんなショールを広げ、光に透かして眺めるのが私は大好きです。
手仕事のカーテンの向こうに見えるうっすらとした景色が
いつも以上に優しい世界に見えるからかもしれません。
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リネンコットンのショールは、比較的ボリュームも出やすく、
とにかくシンプルにショールを楽しみたい人にはもってこいな一枚。
シャツにデニムというスタイルも、ワントーン上がる装いに。
あぁ愛しい模様たち
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目にとびこんでくる花、花、花。
まるで、白い画用紙に直接描いたような味わいをもつ木版ブロックプリント。
どんな日も、自分の目に留まる場所に置いておきたい素敵な一枚です。
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ブロックプリントは、木に模様を描き、ノミを使って少しずつ掘り起こしていく作業から。
木版ならではの不均一な線が、ここから生まれるのですね。
今回のお花柄は、3種類の木版を使って、一つの柄が完成するというもの。
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最後に版を押していく作業。
きれいに模様を躍らせるためには、長年の経験で染み込ませてきた手の感覚が必要です。
こうして手仕事に手仕事を重ねた、特別なショールが出来上がるのです。
これはもう15日と8時間どころではありませんね…。
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「お、お米柄のショールだと…!?」
白ご飯が大好きなわたしが、おもわず心をざわつかせた一枚。
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世界のお米が仲良く並んだデザインがなんともユニーク。
可愛い。面白い。
だけでなく、ちゃんとおしゃれな一枚として楽しめるのは
こだわりの色合わせと、やっぱり木版プリントならではの風合いでしょうか。
ジャムダニとの出会い
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「じゃむだに?」
初めてジャムダニ織のショールを手にしたとき、その可愛い名前とぽこぽことした手触りに
一気に心を掴まれてしまいました。
ジャムダニ織は、模様を出したいところで、一段一段、手をとめて
刺繍をほどこすようにヨコ糸を織り込むという、
とても繊細で手間のかかる技法です。
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一か所でも針を刺す場所を間違えると、仕上がりの柄が大きく変わってしまいます。
他の手織り仕事よりも、1.5倍の時間がかかるそう。
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ところどころ施されたジャムダニ織の四角いドット。
そして、濃いブルーの模様は、紋型をつかったジャガード織によるものです。
まさに手仕事の美しさを詰め込んだ一枚。
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なんだか落ち着きをもった爽やかさ。
淡いブルーの色味が良い感じなんです。
ざっくりと巻いて、装いの主役に。
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はっと目を引く爽やかなショールにも、実はジャムダニ織がちりばめられています。
ドットとボーダーという別々の模様を、ごく自然に一枚のデザインとしてまとめたショール。
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ジャムダニ織ならではの小さな凹凸のある模様が、特別な一枚の証です。
いつまでも眺めていたくなる手仕事で、たっぷりと自分を包むことができる。
単純な私は「あぁ、自分のために時間をかけて作ってくれたんだなぁ…」と感じるたびに
自分のことをもっと大切にしようという気持ちにもなるんです。
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ここではないどこかの時間が、織り込まれている。
自分ではない誰かの「手の力」を感じることができる。
手織りのショールをまとうことで
そんなささやかな幸福を、皆さんに感じていただければ幸いです。
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タニ
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