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ラジオのススメ
今回の執筆者は、スタッフのキドウ。
部屋のなかで過ごす日々には欠かせない、
大切な相棒についてのお話です。
ラジオのススメ
私の朝は、まず布団の中からラジオのスイッチを入れることから始まる。
子どもの頃から毎朝聴いている番組のオープニングが流れると、
ああ、もう起きないといけない時間だ。
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今日の天気予報を聴きながら、お湯を沸かしたりお弁当を詰めたり。
「7時20分です」というラジオの時報にせかされて、わっもうそんな時間か!と急いで服を着替える。
そして昔からずっと変わらないパーソナリティのおじちゃんの
「今日もいってらっしゃい!」という元気な声に送られて私は家を出る。
一日の終わりにはまた布団の中で少しラジオを聴いてから眠りにつく。
振返ると、ラジオに始まりラジオに終わる一日だ。
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幼いころから我が家ではいつもラジオが流れていた。
朝起きてから学校に出発するまでの時間、寒い冬に家族でコタツでのんびりする時間。
そして母と枕を並べて眠りにつくまでの時間。
私はこの時間がとても好きだった。
正確にいうと、ラジオの生放送ではなく、タイマーで録音したラジオ番組を二人で聴いていた。
私の母は、勤めに出ていたのでお昼に放送しているラジオ番組は聴けない。
そんな母のために私は、カセットテープに母の好きな番組をタイマーで録音していたのだ。
今も続いているその番組は、ほんとうに面白くて、二人で腹を抱えて笑いながら聴いたものだ。
私は、毎日仕事で疲れて帰ってくる母が一日の最後に沢山笑ってくれることが
本当にうれしくてしょうがなかった。
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定年を迎えて家にいる母は、今も毎日ずっとラジオを聴いている。
実家に帰ると必ず、この前ラジオでこんな事言ってたよ、と嬉しそうに教えてくれる。
そんな風に私たちのそばにはいつもラジオがあった。
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私はFMも聴くが、昔からAMばかり聴いている。
正直、AMラジオは流れる曲が歌謡曲や懐メロばかりで全然おしゃれじゃない。
でもラジオのパーソナリティのおしゃべりは楽しいし、生活に役立つ情報や季節の便り、
あっそれなんかよくわからんかった事や!という難しい時事ネタもどんどん教えてくれる。
リスナーさんからのお便りも楽しみの一つ。色んな人生が電波に乗ってやってくる。
朝からリスナーさんのお便りにもらい泣きしてしまうこともある。
会ったこともない人達なのになぜかラジオから届けられるその人生に、
心からエールを送りたいという気持ちになる。
それぞれ違う場所にいてもラジオを通して同じ時間を共有しているという不思議な感覚。
これがラジオの魅力なのかもしれない。
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家にいる時間が長くなった。さあラジオの時間だ。
料理しながら、掃除しながら、仕事しながら、何かをしながら聴けるのがいい。
そうラジオは働く人の味方。
学生時代のように思いきって大好きな曲をリクエストしたり、メッセージを送ってみようか。
メッセージが読まれるだろうかドキドキしたり、リクストした曲がスピーカーから流れてきて
なんだか恥ずかしいような嬉しいような、なんとも言えない気持ちになれるのはラジオならではだ。
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思えば地震があった時、台風がきた時、不安で夜なかなか眠れない時、
そんな時にはいつもラジオを聴いていた。
聴きなじみのあのパーソナリティの声、あのオープニングの音楽を聴くだけでなぜかほっとした。
その声や音はいつも当たり前のように日々の生活の中で響いているものだからだ。
そしてラジオの向こう側に同じように不安と闘っている人たちの存在を感じるからなのかもしれない。
もし不安で眠れない夜があったなら、久しぶりにラジオのスイッチを入れてみませんか?
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キドウ