
あの映画にとびこんで 前編
金色に輝く連休に、あたしゃどこにも行かないよというツワモノも多いはず。
お部屋で映画を一本観ませんか。
別の時代、別の人生を生きられる数時間。
なんと贅沢な休日なんだ、、!
今回は、sisamスタッフにおすすめ映画を聞いてみました。
そして、もしも、その世界に自分も入れたなら。
登場人物になりきったコーディネートにもご注目。
いざ、あの映画の、あのシーンの中へ。
わたしの人生賛歌

「天使にラブソングを2」 (1993年)
オンラインストア:タニ
「好きな映画は?」という質問の答えは、とても難しいと思う。
何度も観たい作品なのか、一度きりでも深く自分に刻まれた作品なのか。
楽しい映画なのか、ぼろぼろ涙が出る映画なのか。
でもこの作品はその全部をひっくるめて、記憶のビデオショップからぽーん!と飛び出てくる一本。
子どもと大人の境目にいる学生たちが、必死に何かを掴もうとしている。
彼女たちのなかにある熱球のようなものが、ステージの上で火花のようにはじけるラストシーンは
何度観ても滝のような涙が出てしまう。
時代や境遇がちがっても、私たちもあの頃、このステージを求めていたように思う。
鼻をかみながら、いつも私は想像する。
気付けば一緒にステージに立っていて、腹から声を出して、全身でしなやかにリズムをとる。
その時ばかりは、私もめちゃくちゃダンスが上手い。 現実のようにぎっくり腰になんてならない。

ステージでは、全身でとびきりハッピーな色を放ちたい。
出演者みんなの色のバランスを考えて、私はブルーコーデでまとめようかな。
ダンスにもよく映える、ボリューミーなパンツスタイルで。
シャツもラフで涼やかに。
仕上げはストールをターバン巻きにして気合十分。
あとは私にローリンヒルに並ぶ歌唱力を!!
コーデアイテム
KL ダブルボタンシャツ
KL HMCダブルタックパンツ
SSH OCスリムショール
subakamana ミナモイヤリング
subakamana メグルバングル
美しき旅の歩幅

「ビフォアサンライズ」(1995年)
商品部:タチバナ
Beforeシリーズ3部作の第1弾。
旅先で出会った男女が、ウィーンの街で夜明けまでの時間を過ごす物語。
映像の切り取り方、バスの窓を流れていく景色の速度が心地よく、
自分もいま街の中にいるような錯覚に包まれる。
タイムリミットのある2人だからこそ、こぼれ落ちていくような時間のなかで紡ぐ会話の一つ一つが鮮明に浮き出る。
夜風の湿った空気、洗われたようなきれいな朝。
ただただ歩き、会話をかさねる2人とともに、私たちも良い疲労感と感傷のなかで歩幅を進めることのできる映画だ。
主人公の一人、セリーヌが放った言葉が、素敵な余韻としてじんわりと染み込んでくる。
「もし神が存在するのなら、人の心の中じゃない。人と人の間のわずかな空間にいるのよ。」

セリーヌのリラックス感ある旅コーデは、何歳になっても憧れてしまう。
ラフさと色気のバランス。30年近く経った今も不思議とトレンドを感じられる。
今まで旅行だからって頑張りすぎて、動きにくかったり、やっぱり格好よく見えなかった苦い経験が。
気軽なシャツを片手にもち、かばんを下げて颯爽と歩く。
セリーヌ師匠のように、シックな色合いでまとめながらも、
等身大の可愛さを携えて、どこまでも歩いていけるようなスタイルに。
コーデアイテム
KL HMCハンサムサロペット
KL カイガラシシュウラグラントップ
SSH 黒染めOCショルダーバッグ
KL ダブルボタンシャツ
FAIR TRADE LIFE STORE by sisam FAIR TRADE
タニ