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12人の生産者さんのお話 vol.4

12人の生産者さんのお話。

いよいよ最終回となりました。

今回は、ネパールとインドから、3人の生産者さんをご紹介します。

ルマンティさんのお話

Sana Hastakala(ネパール・サナハスタカラ)

ネパール語で「小さな手工芸品」という意味で、1989年から活動しています。
国内各地の生産者から届いた手作りの商品を、カトマンズに構える直営店で販売したり、海外に輸出することで、
生産者の貴重な現金収入源となっています。

団体の1000人を超える生産者のうち、800人以上が女性です。
編み物、織物、フェルト小物、焼き物など、その一つ一つが丁寧な手仕事でつくられています。
特に手編みのニットシリーズは、sisamのコレクションに欠かせない存在です。

一目一目、編んでいく

ニット製品を担当している、ルマンティさん。
編み物を初めて35年の、大ベテランです。

サナハスタカラの編み物の生産現場は和気あいあいとした雰囲気。
生産者さんが皆で集まって、お洋服やニット小物を編み上げていきます。

時には、互いに教えあったり、商品の指示書と間違いがないか確認をしながら、作業を進めていきます。

よく見ると、手元を全く見ずに編み上げていく生産者さんも。
でも、スピードはとても早く、私たちのもとに届くお洋服のクオリティも素晴らしいのです。

自分で稼いで自立する

ルマンティさんのご主人は運転手の仕事をしています。
ご主人と、息子さん、娘さんの4人家族の彼女。

「自分が使うお金は、自分で稼いでいます。金銭的にも自立しているのです。」

子育てや家事と両立させながら自分のペースで注文品を編んでいくルマンティさん。

ネパールの伝統技術を支えながら、自身の収入と社会的地位の向上を目指す彼女からは、
母として、そして女性としての、計り知れない強さを感じます。

左から2番目がルマンティさん

「編み物はとても楽しいです。大好きなことを仕事にできて、とても幸せを感じています。」

お洋服やニット小物を、一目一目、丁寧に編み上げていくルマンティさん。
これからも、彼女たち生産者さんの想いを込めて、私たちのもとに素敵な品々を届けてくれることでしょう。

ニーツさんのお話

Rajlakshmi Cotton Mills(インド・ラジュラクシュミ)

国際フェアトレード認証とGOTS(オーガニック繊維製品の基準)認証を受ける縫製工場です。
農民組合「Chetna Organic(チェトナ・オーガニック)」の農民たちが育てたコットンを買い支え、洋服まで仕立てています。

生産者一人一人が尊重され、労働に対する公正な賃金がきちんと支払われること、そして、生産者やその家族が医療ケアを受けられる体制が整っています。

どの季節にも寄り添う、シンプルなデザインが人気のオーガニックコットンシリーズ。
私たちの日常に、大地の恵みを届け続けてくれています。

頼れる働き者

サンプルづくりから出荷まで、sisamとのやり取りを担当してくれているニーツさん。

2009年からラジュラクシュミで働いているベテランスタッフです。
sisamのオーガニックコットン商品開発担当のキドウによると、ニーツさんはとても真面目で可愛らしく、こちらからの要求にも、柔軟に対応してくれる、頼りがいのあるスタッフなんだそうです。

家族の存在

今回ニーツさんは、ご両親のお写真も何枚か送ってくださいました。

鉄道会社で働いていたというお父さんと、主婦のお母さん。
お二人への大切な思いが写真からも伝わってきます。

ご主人、息子さん、そしてご両親と暮らしているニーツさん。
きっとご家族の存在が、家事と仕事に励む彼女の支えになっているんだろうな。

私ならできる!

「私の仕事には常に、期限内に質の良い仕事をするというプレッシャーがあります。大変な時もありますが、私はこの仕事が大好きなんです。」と彼女は言います。

そんな彼女が大切にしている言葉、それは「私ならできる!」です。
どんなに大変で辛い状況でも、この言葉が彼女を救ってくれるのだそう。

私ならできる。自分を鼓舞して仕事に励むその姿は、とてもかっこよく誇らしいものです。

海の向こう側でsisamのものづくりを支えてくれている彼女の存在に力をもらい、
私たちも力強く、時には一息つきながら、歩んでいく。

彼女の言葉から、一枚の服から、
そんな優しい波動を、多くの人が受け取ることができますように。

シャムソンさんのお話

KALATMAK(インド・カラティマク)

インド中北部・ラクノーの地で、
女性たちとその家族の自立支援、そして地域の伝統文化の発展のため、2004年から活動を続けています。

400年の歴史を持つチカン刺繍は、母から娘へと受け継がれる伝統手工芸です。
sisamでおなじみのクルタ、ダブルガーゼやヘンプコットンの衣服に施された美しい刺繍は、長年たくさんの人に愛されています。

大家族を支える

2008年からカラティマクで働いているシャムソンさん。
チカン刺繍の名手で、30年以上刺繍の仕事を続けています。

ご主人、息子さん、娘さん、息子さんのお嫁さん、そしてお孫さんたちと暮らす彼女。

果物売りの仕事をしているご主人が、パンデミックのせいで仕事ができなくなってしまった時には、彼女の収入で一家を支えていたことも。

そんな彼女が大切にしているのは、家族や親戚を家に招いて、食事をする時間。

シチューとチャパティ(全粒粉を練りこんで、発酵させずに薄く円形に焼いたパン)が好きだそうで、たくさんのスパイスを使って、風味豊かに仕上げるんだとか。

助け合いの精神を

「私たちは思いやりをもって、他の人の役に立つべきなのです。そうすれば、どんなに大変な時でも誰も一人にはなりません。このように大変なことを乗り越えていくのです。」

大切にしている考え方を尋ねると、彼女はそう教えてくれました。

この数年間、私たちはコロナの影響で、数えきれない困難に直面してきました。
まだその苦しみの中にある人もいるかもしれません。

sisamも、緊急事態宣言が出たときには、店舗を休業せざるを得ず、思うようにものづくりを進めることができませんでした。
でも私たちは一人ではありませんでした。

オンラインストアのお客様からは、生産者さんを気遣ってくださるお声や、私たちスタッフへのエールがたくさん届きました。
その一声一声に、私たちスタッフは助けられていました。

また、スタッフ間でも、外に出ることができず顔を合わせることのできない仲間とは、チャットで声を掛け合い、時には物資を送りあいました。
そうして、次に会える時まで、互いに助け合ってきたのです。

どんなにつらく、大変な時でも、誰も孤独を感じないように。

コロナ禍で学んだ、助け合いの精神。
誰にでもやさしさの手を差し伸べる、そんな強さと思いやりをもつこと。
それが、シャムソンさんの言葉によって、改めて心に刻み込まれていくのを感じます。

生産者さんをそばに感じ、彼らに想いを馳せてほしい、と始めた12人の生産者さんのお話。

これでおしまい、ではありません。
ご紹介した12人のお話をきっかけに、生産者さんとつながりを感じる、そんな皆様の「はじまり」となれていたなら幸いです。

遠く離れた地から、sisamの元へと商品を届けてくれる生産者団体。
そこには、かけがえのない日々を過ごす「生産者さん」の存在があります。

今年のフェアトレード月間は、海の向こうの生産者さん一人ひとりに想いを馳せる月。

作り手も買い手も笑顔になれるように。

sisamのものづくりはこれからも続いていきます。

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